匿名で回答!「ウェディング業界で働くプロ」が、花嫁さんに言いたい本音あれこれ
2019.07.23公開
ウェディング業界から、花嫁さんへお願い*
marryでは、インスタグラムのストーリー機能を使って、花嫁さんの悩みにフォロワーさんみんなが回答するという企画を実施中。
今まで、たくさんの悩みが寄せられて、たくさんの同じ境遇のプレ花嫁さん・卒花さんに体験談を教えてもらいました。
➡今までの悩み相談の記事一覧はこちら
今回はちょっと方向性を変えて、
「ブライダル業界で働いていらっしゃる方に質問。花嫁さんへのお願い・伝えたい事」を聞いてみました。
貴重なプロの意見を頂いたので、参考にしてください♡
花嫁さんへのお願い1
ブライダルインナーについてです。
1回だけしか使わないし…見えないものだし…と、サイズの合わないインナーをを姉妹やご友人から借りたり譲り受けたりして持って来られる方がいらっしゃいます。
サイズの合わないインナーは、脇肉が溢れたり、補整力が弱かったりするため
せっかく時間をかけて選んだドレスが美しくお召いただけなくなってしまいます。
当日を素敵なドレス姿でお過ごしいただくためには、必ずサイズの合ったブライダルインナーをご用意ください。
花嫁さんへのお願い2
ドレスショップに試着へ行くときについてです。
結婚式当日は、バッチリヘアメイクさんにメイクをしてもらいますよね。
ドレス試着時も、バッチリメイクとはいかなくても、いつもよりもチークやリップを少し濃いめに色を入れてみてください。
それだけでも、少しだけ当日のイメージがしやすくなります。
普段ナチュラルメイクの方は、是非試してみてください。
花嫁さんへのお願い3
instagramの見過ぎには、注意です!
自分が良いと思った演出やアイテムに対するマイナスな意見を見たり
インスタを見るのが生活の一部になっているとなかなか難しいかもしれませんが、
見てストレスになったり焦ったりするくらいなら、インスタを封印したほうが心の健康に良いかなと思います。
「その投稿」は確かにおしゃれですが、おふたりが本当にやった方が良いことですか?
花嫁さんへのお願い4
結婚式関連の演出の会社のスタッフをしています。
とにかく花嫁さんに伝えたいのは、常に「ゲストがどう思うか」を考えて欲しい!ということ。
一生に一度の結婚式、前撮りもしたいし、フラワーシャワーもしたいし、ケーキも可愛くしたいし、
おしゃれな写真をいっぱい残したいし、とっても悩まれると思います。
ただ、プレ花さんの話を聞いていると「それを見たゲストはどう思うのかな?」と不安になることも多々あります。
「自分がやりたいこと詰め込んだんだな」と思われて、結婚式後にゲストの心が離れてしまっては、そもそも結婚式を挙げる意味がありません。
「新婦が主役」と思われがちですが、お金と時間をかけてわざわざ来てくださる大切な方々に対して
自分たちはホストということを忘れず、楽しませようとう気持ちを持って欲しいです。
「可愛い」と思われることも大切ですが、「気遣いの出来る奥さんだな」と思われるほうが、その後のお付き合いには重要だと思います。
ぜひ、結婚式でおふたりのファンを更に増やしてくださいね。
花嫁さんへのお願い5
式場打ち合わせ前に、ふたりの式のイメージを統一させておいて!
多くの式場では、余裕を持って打合せをスタートしていると思いますが
ペーパーアイテム等を制作している当社では、「昨日初打ち合わせで招待状を決めてと言われた」という方が
実は招待状の制作がギリギリ、または間に合わない!ということも多いです。
どんなアイテム・演出でも、こだわればこだわるほど時間がかかるもの。
式場では2週間で出来るようなアイテムも、作り方によっては2ヶ月かかることもあります。
「テーマ」というほど明確でなくてもいいので、お式の半年前には、「結婚式のゴール」や「イメージ」をぜひふたりで話し合ってみてください。
「こだわりなんてない」と思っていた方も「でもこれは嫌かも」「もうちょっとこうしたい」という自分のこだわりに気付くかも?
花嫁さんへのお願い6
手作りアイテムは、1ヶ月前には全て終わらせるようにスケジュールを組みましょう!
映像等の制作をしている会社のスタッフですが、
短納期で作れる会社さんもありますが、その期間で作れるのは簡単なテンプレートものだけですし
大体の会社さんに特急料金のようなものが設けられています。
こちらとしても、出来れば特急料金などかけずに作って欲しいです。
無理だった時にもその判断が早めに出来れば、色々な他の作り方を考えることが出来ますよ。
花嫁さんへのお願い7
「DIY」がゴールになっていませんか?
インスタのプレ花友達に刺激を受けて「あれもこれも作ろう」とやっきになっている方をたまに見かけます。
手作りするのは想像以上に手間がかかりますし、失敗することも多いので、コストも結構かかりますよ。
結婚式は手作りグッズのお披露目会ではありません。得意分野があるなら活かしていただければ「おふたりらしい式」になりますが、
ただ「作りたい」だけで中途半端なものを作ると「コストを抑えた安っぽい印象」になることも。
ゲストの手に渡るものはきちんと手を抜かず、最悪出来上がらなくても披露宴が開催できるものを手作りすることをお勧めします。
花嫁さんへのお願い8
結婚式を誰かと比べないで!
その結婚式をして、おふたりとゲストがどれだけ幸せな気持ちになったかは、そこに実際参加した方以外は分かりません。
隣の庭は青く見えるものなので、「あのドレスが着られていいな・・それに比べて・・」「そんな素敵な演出知らなかった・・」と羨ましくなることもあると思います。
自分も卒花としてその気持ちはものすごーくよく分かりますが、結婚式は「おふたりが」良いと思ったものでゲストをおもてなしするからこそ意味があるもの。
誰の結婚式が上とか下とか、他人が決められることではありません。
花嫁さんへのお願い9
映像制作会社のスタッフです。
映像は「映画っぽくしたい」「とにかく面白くしたい」とイメージを膨らませている方もいらっしゃいます。
素敵な演出だなあと心から感動することもありますが、「え・・・それやってなんの意味があるの?」と思う事も・・・(笑)
正直、結婚式映像は「ただ面白いだけ」ではあまり流す意味がないと思います。
いつもなんとか良い映像にしようと「もう少しこうしてみては?」とオブラートに包みながらご案内しています。
装飾もドレスもなんでも「こうじゃなきゃ!」と一度イメージしてしまうと、それをやめるってすごく難しいですが、
突っ走って後に引けなくなる前にきちんとプロに相談してほしいなと思います。
花嫁さんへのお願い10
値下げっていうのは、難しいです。
もともとのプランや初期の契約で、「〇万円引き」などと決まっている以外は、値引きは出来ません....!
他の方には定価でご請求するものを、「安くして!」「もうお金が払えません」と言われた方にだけ安く提供するなんて不平等になってしまいます。
「お金は出せないけどこれがほしい」というのは無理なので、プランナーはがんばって代替案を提案するので、聞いてほしいです。
花嫁さんへのお願い11
プレ花嫁さんや卒花さんたちが、ブログやインスタで、担当者の名前も公表してクレームや悪口を言っているのを見ると心が痛みます。
プランナーは元々ハードな業務なので、攻撃対象になったスタッフは心を病む場合もありました。
花嫁さんへのお願い12
披露宴会場や挙式会場は、ある程度ゆとりをもった大きさのところを選ぶと良いと思います!
だいたい、招待客の数は最初の措定から5名~10名ほど増えることが多いです。
あとから「大きな披露宴会場に変更したい」「レイアウトをどうにかできないか」と相談されても、中々難しいです。
その時に会場が狭いと感じないような場所を選ぶのがおすすめです。
花嫁さんへのお願い13
プランナーをもっと頼ってもらって大丈夫です!♡
そもそもプランナーは結婚式が大好きでこの職業についている人が多いし、会場についても知り尽くしています。
多いと、年間100組の新郎新婦を受け持っている場合もあります。
インターネットには乗っていないような知識や経験もいっぱい持っているので、
まずは困ったらプランナーに相談してほしいです。
花嫁さんへのお願い14
結婚式場でプランナーをしています。最近はネットで情報取集ができて便利な半面、「見たことない奇抜なことをしなければ」と思ってらっしゃる花嫁さんに出会うことがあります。
数ある結婚式の中でも、二人の結婚式は世界に一つだけ。演出や装飾を無理して珍しいものにする必要はないのにな、と思います。
王道の結婚式も感動的で良いものですよ。
花嫁さんへのお願い15
ウェディングドレスのコーディネーターをしています。ドレス選びの時期に関するアドバイスです。時間のかかるオーダードレスでない限り、ドレス選びは6~8ヶ月前からで十分かと思います。
たまに1年以上前からご試着にいらっしゃる花嫁様を担当させていただきますが、結婚式準備を進める中で好みが変わってしまい、結局高額なキャンセル料を払うことになる方が少なくありません。
花嫁さんへのお願い16
音楽やペーパーアイテム、ウェディングケーキなど、著作権に関して理解していただきたいなと思います。どんなに好きなキャラクターでも、著作権を侵害するサービスや商品は提供することができません。
他の式場ではやっている、と仰られてもどうすることもできず、心苦しく思います。
あらゆる音楽やキャラクターには著作権が存在するということを理解した上で、結婚式のテーマを決めていただけると幸いです。
花嫁さんへのお願い17
アイテムの持ち込みに関してのお願いです。
最近は個人のペーパーアイテムショップや、ネットのみのオーダードレスショップがありますが、
☑納期が間に合わなかった
☑連絡がとれなくなった
☑HPで紹介しているものとクオリティが全然違う
などトラブルが起きるケースが少なくないので、気をつけていただきたいと思います。
安いのには安いだけの理由があります。
花嫁さんへのお願い18
結婚式場でウェディングプランナーをしている者です。
花嫁様には、結婚式直前は無理しないで!ということを一番に伝えたいです。
準備に追われて睡眠不足が続き、当日を体調不良で迎えることになってしまったら、とても心配です。
手作りアイテムも素敵ですが、花嫁様の元気いっぱいの笑顔がご家族やゲストにとって一番見たいもののはず。
忙しいとは思いますが、休養をしっかりとって、万全な体調で当日を迎えてくださいね。心配なことがあれば、何でもプランナーに相談してください。
花嫁さんへのお願い19
結婚式場でウェディングプランナーをしています。
花嫁さんからの連絡には、最大限素早く迅速に対応しようと思っています。
でも、夜の22時を過ぎていたり、お休みをいただいている日は、連絡をいただいてもすぐに対応できないこともあります。
(それでクレームに繋がることもあってショック。。)
連絡は忘れずに返すので、すぐには対応できない場合もあるとご理解いただけると嬉しいです。
花嫁さんへのお願い20
カメラマンをやっています。
結婚式のカメラマンは基本的に1人体制ですが、たまに花嫁さんからの指示書で「2カメを入れて」という要望があります。
カメラマンをもう1人増やすのは無料ではありません。当日に言われても用意できませんので、事前に相談をお願いします。
それから、当日のフォトシューティングは時間が限られています。
あれもこれも、色んなポーズで撮りたい!という気持ちはわかりますが、移動の時間やカメラのセッティングの時間も踏まえると時間が足らず式がおしてしまうことも。
なので当日の指示書には、撮ってほしいポーズ順に優先順位をつけてもらえると助かります。
花嫁さんへのお願い21
お譲りやフリマアプリは、「届かない」「連絡が途絶えた」「届いたものが説明と違った」など、トラブルも多いです。
リスクがあることを理解して、万が一納得できないものが届いた場合も対応できるくらいの時間の余裕をもって利用するのをおすすめします。
花嫁さんへのお願い22
最近は、結婚式でも「インスタ映え」「オリジナル」「わたしらしさ」などのキーワードが流行していて
派手な・珍しい演出を好む方も多いです。
でも、結婚式の儀式や演出には一つずつ意味や由来が含まれています。
例えば、フラワーシャワーには、花の香りでその場を清め、悪魔を払うという意味。
それはバブルシャワーやコンフェッティでは代用できないものです。
「古臭い」と思われるかもしれませんが、伝統というものは受け継いでいくことで更に魅力と格を増していくものです。
そういう伝統的なお式を挙げる花嫁さんが、途絶えないといいなあと思います。
花嫁さんへのお願い23
結婚式は、挙げてください!♡
「なし婚」が流行っていますが、結婚式は本当に良いもの。
お世話になっている方々に一堂に会していただき、自分達を祝福してもらう事で、
「こんなに沢山の方に集まっていただいたのだから」と責任と実感が湧いてくる、とても素敵な時間です。
それはやはり、とても幸せな時間です。
私は結婚式が大好きで、結婚式の仕事をしていて、挙式も披露宴も何度経験しても感動して涙がこみ上げます。
「結婚式、しようかどうか悩む」と思っている方は、ぜひしていただきたいです。
幸せな結婚式を挙げられますように♡
「ウェディング業界で働く、ウェディングのプロから、結婚式を挙げるプレ花嫁さんに伝えたい事」を聞いてみました♡
いろんな回答がありましたが、どの回答者さまからも感じたのは「結婚式が好き!」「ウェディングが好き!」という想い。
結婚式のお仕事は、たぶん好きじゃないと続けられません。
プレ花嫁さんのサポートをしてくださっている周りのプロの方々(式場の方やお店の方)は、
みーんなウェディングを愛している人たち。
「素敵な結婚式を作りたい!」という想いをもってお仕事していらっしゃるので、
考えや意見を参考にして、大いに頼って、最高のBIG DAYを迎えてください♡
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