コウノドリの漫画が緊急公開!成人男性の間で大流行中の「風疹」は予防接種してないと恐ろしい
2018.10.16公開
【注意喚起】風疹が流行っています。
ニュースでも報道されているように、今年は首都圏の成人男性を中心に「風疹(ふうしん)」が大流行しています。
国立感染症研究所によると、すでに今年の患者数は約1000人。昨年の10倍を超えたそうです。
世間では体の小さな子供がかかりやすい病気、というイメージが強いですが、
どうして今、大人の間で風疹が流行っているのでしょうか...。
そもそも風疹って、どんな病気?
風疹は、風疹のウイルスによっておこる急性の発疹性感染症。
高熱や発疹が出たり、倦怠感を感じたり、リンパ節が腫れたりします。
感染力がとても強いので、ワクチン接種をしていないと、くしゃみや咳からウイルスが簡単に感染してしまう、とても怖い病気です。
風疹の一番恐ろしいところは...
風疹は、症状自体は風邪と似たようなものなので、大人の体にとっては大きなことではないので軽視されがち。
でも恐ろしいことに、妊娠初期(20週以前)の女性が風疹にかかってしまうと、
お腹の中にいる赤ちゃんが「先天性風疹症候群」を引き起こしてしまうリスクが高いのです。
(なんと9割という数字も....!!!そして、妊娠5カ月で感染すると、4割程度。妊娠初期でなくても重要な問題です)
先天性風疹症候群というのは、脳の発達に遅れが出てしまったり、生まれつき心臓が弱かったり、目や耳が悪くなってしまう、という障がいのこと。
9割の確率でそうなるって、本当に怖くないですか??
「もし自分がワクチンを打っていなくって、妊娠中に風疹に掛かってしまったら」
「もし自分がワクチンを打っていなくって、風疹に掛かって、職場でまだ公表してない妊婦さんにうつしてしまったら」
「もし自分がワクチンを打っていなくって、風疹に掛かって、バスや電車やスーパーなどで知らない妊婦さんにうつしてしまったら」
考えるだけで背筋がゾッとする、後悔してもしきれない、本当に恐ろしい感染症がこの風疹なのです。
話は戻って...どうして成人男性の間で流行中なの?
今年、風疹が成人男性(30代~50代)の間で流行っている理由。
それは、日本では風疹ワクチンの予防接種を打っていない空白の時代があるから。
平成2年4月2日以降に生まれた人(現在28歳か誕生日がまだきていない27歳以下の人)は、公費で2回ワクチンを接種する機会があったのですが、
それ以前に生まれた人(現在29歳か誕生日がまだきていない28歳以上の人)は、予防接種を受けていないor1回しか受けていない人が多いのです。
【昭和37年~昭和54年生まれ(現在56歳~39歳)】
女性は中学校で集団接種が行われていましたが、男性は接種する機会が設けられなかったので(強制ではなかった)、接種率が低いそうです。
【昭和54年~昭和62年生まれ(現在39歳~31歳)】
男女ともに、中学生のときに個別に医療機関で予防接種を受ける制度だったので、接種するかしないかは家庭によってバラバラだったそうです。
【昭和62年~平成2年生まれ(現在31歳~28歳)】
男女ともに、幼児のときに予防接種を受けることになりましたが、1回しか受けていない人も多いので風疹に対する免疫は低いそうです。
つまり、働き盛りの(お父さん世代の)30歳以降の男性が特に、世代的に風疹ワクチンの予防接種を受けていない人が多く、
風疹のウイルスが流行っている今、大量に感染してしまっているのです...!
しかも不運なことに、風疹は風邪とよく似た症状。
熱があるな、咳が出るな、くらいの症状なら「ただの風邪だろう」とあまり病院に行かず、
電車内や職場にウイルスをまき散らしてしまう、という悪循環が日本社会で起こっているのです。。。
【必読】講談社が「コウノドリ」の風疹エピソードを緊急公開!
そんな風疹の恐ろしさを日本中に伝えるために、大手出版社の講談社があるツイートをしました。
それがこちら。
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