区別できてない人多数!【シルク】と【サテン】の違いって?
2018.12.02公開
シルクとサテンの違いって?
クラシカルで高級感のあるウェディングドレスを着たい方がたどり着くのが、「シルク」や「サテン」から作られたドレス。
しっとりとした光沢のあるドレスは、荘厳なチャペルにぴったり。ロイヤルウェディングを彷彿とさせます。
光沢があってつるっとした、重厚感のあるドレス=シルクかサテン、というイメージがありますが、それぞれの違いはご存知でしょうか。
「シルクは高くって、サテンは安い?」というなんとなくのイメージを持っている方が多いかもしれません。
それは誤りではないですが、シルクとサテンはそもそもが全くの別物。この記事では、シルクとサテンの違いを詳しく・簡単にご説明します。
シルクってどういうもの?
まずは、シルクについてご説明します。そもそもシルク(絹)は、紀元前3000年頃から生産されていた非常に歴史のある素材。
絹を中国からペルシア方面に輸出する際の陸路「シルクロード」は有名ですよね。
蚕(かいこ)の繭からとった動物繊維で、独特の光沢を持っているのが特徴。
繊細に輝く見た目と、肌触りの良さ、軽くて丈夫な点がメリット。水に弱く家庭での洗濯が困難な点や、虫に食われやすい点がデメリットです。
天然繊維のため非常に高価。(パジャマでも数万円しますよね)そのため、一生に一度の特別な花嫁衣装であるウェディングドレスによく使われる生地です。
サテンってどういうもの?
それでは、サテンとはどういうものでしょうか。サテンは、実は素材の名前ではありません。
絹やナイロン、ポリウレタン、アセテート、ポリエステル、綿などの糸を使って作った「しゅす織り」の織物のことを指します。
「しゅす織り」とは、経糸(たていと)・緯糸(よこいと)五本以上から構成される布地のこと。密度が高く地が厚く、光沢感があるのが特徴です。
シルクは素材そのものの名前ですが、サテンは「織り方」の種類の名前。似ているようで、実は同列で語られるものではないんです!
例えば、シルクをしゅす織りにした布地は、「シルクサテン」と呼ばれます。
シルクとサテン、どうやって見分けるの?
シルクの生地か、そうでないのかというのは、ウェディングドレスの格を知る上で重要。
一見しただけではわからない場合の見分け方としては、「シルクは絹なりする」というのを覚えておけば大丈夫です。
絹なりというのは、絹の布をこすりあわせると「キュッキュッ」と音がすること。
シルクは繊維断面の形が三角形に近く、こすり合わせたときにお互いの繊維が引っかかりあうため、こういった音がするのだそう。凹凸のないナイロンでは、この音はなりません。
生地が傷むかもしれないので試着したドレスをこすり合わせるのはNGですが、豆知識として覚えておくといいかも♡
シルクとサテン、それぞれから作られたウェディングドレスをご紹介します。
シルクのウェディングドレスたち♡
憧れのインポートドレスブランド、『アントニオリーヴァ』のsisiというウェディングドレス。とろんとウエストからなだらかに広がるシルクのスカートがとても気品があります。
同じく『アントニオリーヴァ』のsoudehというドレス。バックスタイルのリボンがとても印象的なドレスです。シルクの高級感のある光沢が、立体的なリボンの美しさを際立たせていますね。
こちらはハイブランド『アムサーラ』のトロイというドレス。ハリ感や陰影のあるシルクタフタという布地です。三角に開いたバックスタイルや、ポケットがポイント。
サテンのウェディングドレスたち♡
続いてサテンのドレスをご紹介。つるんとした光沢のあるこちらのドレスは、『ココメロディ』のもの。重厚感があり、上品な雰囲気です。
『ブライダルサロンHANA』のウェディングドレスは、ナチュラルウェディングにも合いそうな柔らかい雰囲気。長すぎないトレーンと、バックスタイルのフリルが魅力です。
『ブリリアンターユ』のベビーピンクのカラードレス。サテンのスカートに、ビジューレースのトップスの組み合わせ♡シンプルなサテンスカートなので、甘いピンクでも大人可愛い印象です。
シルクとサテンの違いはOK?
ウェディングドレスの生地でよく耳にする、シルクとサテンの違いをご紹介しました。光沢のあるドレスを試着する際は、シルクかサテンか聞いてみてもいいかも。
ドレスの素材に詳しくなると、ドレス選びがより楽しくなりますね♡
➡チュールとオーガンジーの違いは?
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