確かに!?カメラマンさんから『指示書という名前は変』というお問い合わせがありました。
2019.02.20公開
フォトグラファーさんからメッセージをいただきました!
marryのサイトのお問い合わせに、匿名でこんな内容をいただきました。
「返事はいらない」と書いてあったのですが、サイトをご覧いただいている皆様にも見ていただきたい内容だったので、公開させていただきます。
<お問い合わせ内容>
お忙しいところ失礼します。
最近、前撮り指示書というように書かれたリクエストのシートをよく見かけます。
その内容自体は撮りたい写真なんだなぁと感じるまでですが、「指示書」という名前の付け方はどうなのか?と感じます。
こちらは確かに業務でやってはいますが、人対人のサービスする撮影なのに、指示という命令を一方的にされているようで、決して気分の良いものではありません。
前撮り指示書の作り方というような記事を書かれているようですが、そのタイトルに対してなにもお感じになりませんか?
好きな写真リストとか、撮りたい写真をまとめました的な感じで良いのではないのでしょうか?
結局は人と人でのサービスになります。
そのような一方的なことを指示される人に対しては、他にもっといいことがあっても、教えてもらえなくなったり、本当に親切にしてくれなくなったりすると思います。
もう少し、他人に対して優しく、配慮できるような伝え方や、言葉を選んで欲しいと思いました。
marryさんのように、発信していくサービスを提供される方々が、指示書と書いてしまうと、何にもわからない花嫁さんは、こうすることが正しいんだと思ってしまいます。
どうかよろしくお願い致します。
marryとしては。
お返事は不要とありましたが、marryのサイトを代表して、編集長の私が答えさせていただきます。
前撮り指示書や、ウェルカムスペースの装飾の指示書など、「指示書」という言葉の使い方・使われ方については、たしかに、疑問を感じたことはあります。
ただ、marryが初めて(2015.12.24)に指示書という言葉を使って記事を作った際には、指示書という言葉がすでに花嫁さんたちの間で使われていたものでした。
この記事です
指示書という言葉は一般名詞だったので、marryはその言葉をその時から今まで使い続けており、そのことについては、私としては自然なことだと思っています。
ですが一方で、お問い合わせでいただいたような「指示といわれると一方的な感じ」という感覚も理解できます。
確かに、カメラマンさんと新郎新婦はチーム感があった方がいいし、チーム感があるフォトグラファーさんの方が実際人気でしょうし、新郎新婦さんの満足度も高いような気がします。
花嫁さんも「自分らしい写真を撮ってもらいたい。撮ってもらいたい写真を撮ってもらいたい」という想いがありますが、
同時にフォトグラファーさんも「自分らしい写真が撮りたい。ふたりらしい瞬間を、自分だから撮れる写真として残したい」と思ってくださっているはず。
だから、自由度を奪われるような、指定の写真を撮る撮影を強いられるような「指示書」というのは嫌!という気持ちはわかります。
そもそもは、
決まりきった場所で・決まりきったポーズを撮るカメラマンさんがいらっしゃって、そういうのに不満をもった花嫁さんが
「指示書」という名前のリクエスト表を作ったという流れだと思うのですが、指示書というのが一般的になりすぎたのか、多くの方が作ることになったので、
このお問い合わせをくださったフォトグラファーさんのような、「しっかりと二人の瞬間を切り取って残してあげたい!」と思っていらっしゃるような方にもそれが提出されるようになって、
フォトグラファーさんのお仕事のやりがいや、役割までもを奪っている....ということですよね。
お問い合わせをくださったフォトグラファーさんは、すごく素敵な方で、素敵な写真を撮ってくださる方なんだろうな....というのを感じます。
指示書という名前が問題なのか、態度が問題なのか><
フォトグラファーさんがおっしゃる、(極端にいうと)「指示書を渡されるとやる気がなくなる。」「カメラマンとしての仕事を否定された気になる」というのは分かるのですが、
それは、指示書というものの名前が、「障害」が「障碍」という表記になった件のように問題なのか、(違うと思われた方申し訳ございません)
それ以外の、花嫁さんの態度が問題なのか?を考えてみると、私は名前が問題なのではなく、態度が問題なのかな....???
と思いました。(皆さんはどう思われますか??)
もちろん指示書という名前を「リクエスト表」などに変更すれば、少しは変わるかもしれないのですが、それは中々(サイトとしても)世の中的にも難しいような気がします。
でも、「指示書を見せてお願いするときの姿勢」を、カメラマンさんと新郎新婦で、お互いを尊重しあって撮影しあっていくんだ!という雰囲気にすることで解決できるのかなと感じますが、
(具体的には、「例えば見せる紙には指示書と書かずに、こういうのが撮りたいんです....」とお願いするようにする)
考えていて思ったのですが、お互い制約が多くて大変ですね、、、、!
背景としては、
花嫁さんの方は、消費者側・依頼側という立場もあり、失敗したくないとか(そもそも失敗談を見聞きしてしまっているから)
満足できないカメラマンさんもいるんだという認識があって、(自分自身の成人式などでの経験もあって)
予防線を張ってしまうというのは普通のことなのですが、
今、頼まれているカメラマンさん個人の気持ちに立ってみると、そんな「過去の業界(他人)の問題だった点」というのを自分にも同じように押し付けられても、別に自分のことじゃないのに悲しいだけですよね。。
お互い、「失敗しないようにしないと!」と緊張しながら過ごす時間よりも
「どんなのが撮れるかな!ワクワク!」という時間を過ごした方が幸せなはず。
そうありたいものです、、、!
<結論というか>
なので、意見をまとめるのも難しいのですが、私から言えることとしては、
花嫁さんは、カメラマンさんを信用して、楽しくリラックスして撮影を楽しんでください♡
カメラマンさんは、花嫁さんが見返して幸せになれるような、ハッピーな写真をお願いします!♡
ということだけです。
指示書という言葉について、今後も使うとか使わないとかは中々決められないし、使うことを否定することはできないのですが、
ウェディングという瞬間が、ひいては生活における全ての瞬間が、誰にとってもハッピーなものであるように私は願います!
<お問い合わせくださったフォトグラファー様へ>
お返事はいらないという内容でしたのに、記事にまでしてしまいすみません。
でも、本当に考えさせられる、難しい内容だと思いました。ありがとうございます。
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