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自分が言われて嫌だったから考える。『無意識に人を傷つける言葉遣い』について

2020.10.22公開
きゅん
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みんな、一言多い....??

最近友達といる時に、「若く見えますね!って言われるのが嫌だ」という話題で盛り上がりました。

その友達も私も30代なのですが、年齢を言うと大抵の場合「若く見えますね~~」って言われるけれど、そもそも、それってすごい失礼じゃない?!

という話です。

「若く見えますね。(=その年齢には見えないですね)」というのは、33歳である今の私の現状の否定でしかない。

そもそも若いということが絶対的な価値という押し付けが意味不明。

33歳は33歳らしく見えたらいけないのか?

など、言われた方としては色んな感情が渦巻きますが、この問題で重要なことは、「その言葉は確かにデリカシーがないと捉えられるけど、言葉を発した側は恐らくなんとも思ってない」ということ。

言葉を発した相手はきっと、「今日もいい天気ですね~~」くらいの感覚で、「若く見えますね~~」と言ったはず。

そう言うとコミュニケーションが円滑にいくと思って、(よし、自分はこの人のことを褒めたぞ〜!この人にとって良いことをしたぞ〜!)みたいな感じで、もはや無意識に、でもポジティブに発した言葉で、深い意味はないはずの言葉なんです。

でも!

言われた方は傷つく「無意識の常套句」。。。

これは今まさに婚約・入籍・結婚式のタイミングだ!という人も、思い当たる節があるはずの事。

例えば。

「よっ!これで女としての幸せを掴んだな!」

(➡今までも十分幸せでしたし!結婚だけが幸せじゃありません!)とか。

「旦那さんの胃袋を離さないようにな!」

(➡価値観古いし、そもそも旦那さんシェフだし!)とか。

あるあるじゃないですか?

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@a_uink

人の振り見て我が振り直せ。

この記事では、

☑今まで私が言われた事

☑友達と話していて嫌だという話になった事

☑世間でよく聞く違和感がある褒めの常套句

など、

「言う側には悪意はないけど、言われた側はどう受け取るか分からない。もしかしたら不快かもしれない言葉」をいくつかまとめてみました。

こう捉える人もいるんだな~と思って読んでください。

①「今日は綺麗だね」

「今日は綺麗だね」の、今日は、の「は」が気になります。えっ!!?昨日までは!?ってなりますよね。

「今日は特別綺麗だね」とかの方が良いと思います。

➁「若く見えるね」

これは普通に、もうみんなが辟易としている過去の時代の褒め言葉。

別に若く見えたくないし、若く見せる工夫にも興味ありません。

③「ママに見えないね」

なぜ、ママに見えないことを美徳と思うのか、そもそもその理由が分かりません。

あと、もし私がママにずっとなりたいと思っていた人だったら、「ママに見えないね」なんて言われたら「やっぱり私はママになれないんだ....!ママに見えないんだ....!」と思って泣いちゃうと思います。

④「痩せて見えるね」

「えっ!?見えるだけ!?実際は?!」と、嫌味かとも捉えられます。

「痩せたね」の方が良さそう。(そもそも痩せているのが良いという美意識も変わりつつあるはずですが....)

⑤「今が一番いい時」

新婚の時。子供が小さい時。これもよく言われます。

えっ!?これから下降していくの?!その価値は誰が決めたの?となります。

⑥「尻に敷かれるなよ~」

これ。結婚式では、司会者さんや上司のあいさつなどで、2回に1回は聞いている気がします。

「尻に敷いてる」「尻に敷かれている」どちらにしても上限関係を連想させるので、印象が悪いです。。

夫婦は対等な関係が良いと思うし、「しおらしい奥さん」でいたい派にとっては最低の言葉です。

⑦「独身は自由でいいよね!♡」

これは、既婚者がよく独身の友達や同僚に言ってトラブルになるパターン。

独身だって、普通に良いことも悪いこともあるので、とにかく主語が大きすぎるのです。

⑧「結婚は墓場だぞ~」

これも、上司が良いそうな言葉。

年を重ねても、自分は言わないように気を付けましょう。

⑨「やっとこっち側に来たね!」

30代になった時。

子供が生まれた時。

結婚した時など。

「○○ちゃんも、やっとこっち側に来たのね~~!」

みたいな言葉遣い、良くありますよね。

言われた側的には、「えっ!私たち、今まで、そんなに溝があったんだ!!」って驚きます。

⑩「結婚出来て良かったね」

「出来て」「良かったね」と、この短い言葉の中にふたつもNGワードが。

結婚は、出来るとか出来ないとかの問題じゃなくて、するかしないかの選択だし、「良かったね」というのは上から目線。

⑪「拾ってもらって良かったね」

あれ、私、捨てられてたのかな?ゴミだったのかな?

そもそも、「私が相手を幸せにしてあげたい」「一緒に幸せになりたい」みたいな感覚はないのかな?って思います。

⑫「結婚したくないの?」

結婚したいと思っていたとしても、「大きなお世話です」となります。。

無意識に人を傷つけないように。

無意識で人に投げかけがちな、悪意はないけれど、捉え方によっては、受け手が傷つく場合もある「定番のセリフ」をリストアップしました。

私が、この一瞬(1分くらい)で思いついただけでこんなにあるので、「私もこんなこと言われてすごい嫌だった!普通の言葉だけど!」っていう体験談は、各々もっといっぱい出てくるはず。

他人から言われる分には、(おそらく相手は悪気がないので)受け流して。相手を憎まずに。

自分は、自分がされて嫌だと思ったことは他の誰かにやらないように、しっかり意識して発言したいものです。

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