日本の宝を守りたい♡職人さんを大事にしているブライダルブランド④選

2020.07.21公開
きゅん
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職人が作ったものは高いかもしれない。それでも買いたい理由。

☑エシカルな消費を

☑環境に配慮した消費を

☑フェアトレードを

というのが叫ばれ始めてしばらくが経ちます。

でも。

大量生産・大量消費。そして海外からの安価な輸入品がシェアを占めている昨今の日本では、

☑︎「薄利多売の消耗は良くない」とか「国産品を選ぼう」とかって言われても、いまいちピンと来ない....

☑︎「クラフトマンシップにこだわった商品なんです」と言われても、そこに価値があるのか分からない....

(だったら安いので良いです....)

という人は多いはず。

「手仕事で作っているから高いんですよ=価値がありますよ」と言われても、価値があるかないかを判断するのは消費者であって、作り手側が言うことじゃないんじゃないか?!とか。

「別に、機械でやったら、今よりも安く・同じクオリティのができるんじゃないですか??節約したいので、そうしてください!」的な。

(そう思うのも、すごく理解できます!!)

私も、以前は同じように「職人が作ってるとか関係ない。同じようなものが低価格で大量生産できるのであれば、機械が最高なんじゃないか?!」と思っていたのですが、

「職人さん」という存在や、職人さんによって生み出された商品というのは日本にとってすごく重要なものなんだと最近思うようになったので、その理由について説明させてください。

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職人さんを守る=自分を守ること♡

まず私は、職人さんを守ることは、日本を守ることであり、世界を守ること。ひいては、自分自身の生活を守ることだと思います。

なぜならそれは、「職人という働きかたを認めること」であり、「職人という生き方を認めること」であるから。

どんな人でも、幸せに生きていける世の中を目指すダイバーシティの考え方は、まさに「職人を守る」ことと同意義。

手先が器用で、生まれた地域が繊維の街だった。だから着物を織る職人になった。

地球上に、そんな人がいっぱいいても良くないですか?

もし。

機械化がどんどん進んで、機械で(外国で作られた)商品しか流通しなくなったら、職人さんは生きていけなくなりますよね....!><

着物や指輪や時計など。職人さんが作ったものが、なぜ高くなるかというと、人件費がかかるから。

職人さんは、それを作って、売って、生活をしているんです。

人は、機械に比べてスピードが遅かったり、コストが掛かったりします。

(でもその分センスを発揮できます!)

なので、機械で作っているものに比べたら職人さんが作っているものは高くなるのは当たり前。

そして、物というのは売れる数が少なければ少ないほど高くなる法則なので、職人さんが売っているものが売れなければ売れないだけ、どんどんその商品単価は高くなっていきます。

もし自分が職人さんだったら?

売れる数が減っていくのであれば、生きるために必要な金額を得るために、1回の売上を高くしたい....

そう考えるのは普通のことですよね。

でも、高すぎると売れない。

売れないものは作れない。

そうして、職人さんが作ったものや、職人さんという生き方が、機械によって少なくなっていく....というのは、日本にとどまらず、世界的な話。

1700年代に起こった産業革命の影響が今、令和の時代にも及んでいるという凄い話です。

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職人さんを大事にしているブライダル企業4選*

marryでは、工房で手仕事で作られたものにも焦点を当てていきたいと思います。

この記事では、「ものつくりにこだわる会社」をピックアップ♩素敵な会社&ブランドばかりなのでご紹介させてください♡

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@nagisa_marry

①NAKATA HANGER

ナカタハンガーは、国内唯一の木製ハンガー専門店。引き出物にも人気のブランドです。

服が帰ってくる場所で、最高の状態を保てるように。

繊維を傷付けない為に磨き上げられた木肌や、型崩れを防ぐために計算された湾曲。立体的に作られたハンガーは「一種妖艶とも言える美しさを纏っている」と担当者さんは語ります♡

「機能性を追求し続けた、その先にある美しさ」は一種の美学。

兵庫県豊岡市にある自社工場で、職人が手作業で木材をカットして研磨して....と作り上げています。

ハンガーの素材である木材についても「無計画な伐採によって供給された木材は仕入れない」というフィロソフィーがあります。

豊かな森を維持するために、計画的な植林及び伐採のルールの元で管理された木材のみを使用して木製ハンガーを作っています。

(森林は、計画的に伐採を行われた方がむしろ木々の成長に良いんだそう!詳しくはナカタハンガーのHPをご覧ください。)

➡︎ナカタハンガーのものづくりへの取り組み

②CUCURU

白無垢や色打掛など、花嫁着物専門店CUCURU(ククル)は、近い未来居なくなってしまうかもしれない....と言われているお着物の職人さんと花嫁さんの想いを繋ぐことを使命として存在するブランド。

大量生産ではなく、「職人さんの手で生み出される上質で伝統的な技法がちりばめられたお着物だけを扱う」と決めていて、職人さんの技術を未来へ継承したいという強い想いで運営されています。

花嫁着物の魅力を広めるために、CUCURUならではのセンスを活かしてオリジナルの小物を作ったり、オリジナルの着物を作ったりなどの取り組みも多数。

こだわりのお着物の中には、熟練の技術をもってしても1日に数センチしか織ることのできない貴重な生地も。

手間暇かけて作られた本物志向のお着物は本当に素敵。インスタグラムでいっぱい見られるので、ぜひご覧ください♡

➡︎CUCURUのインスタグラムはこちら*

③スタージュエリー

スタージュエリーの指輪は、全て工房で職人さんが手作りしてるって知ってましたか?

「大手ブランドなので、そんな風に考えたことなかった....!外国の工場で作ってるんじゃないの!?」と思っていた方も多いかも。

スタージュエリーのブライダルリングは、全て国内の自社工場で手作りされていて、これは国内のジュエリーブランドでは極めて稀なことです。

1946年の創業当時から横浜本店の上に工房を構えていたスタージュエリーは、当時は(ジュエリーに対して目の肥えた)外国人のお客さんが多かったそう。

海外のセンスから来る難しいオーダーにも応えられたのは、お店のすぐそこに工房があり、常駐する専属の職人さんと密にやりとりをしながらジュエリー作りを進められたから。

そういう、カスタマーと職人とのやりとりやクラフトマンシップをブランドの中枢として考えるからこそ、国内に自社工房を構え、職人さんは全員スタージュエリーの社員さん。

原型作りや仕上げまで、細部に到るまでを他社の工場に委託せず自社で手作業で担えるからこそ、ブライダルリングに関しては仕上げ直しや石留めなどのサービスが永久保証で提供されています。

➡︎スタージュエリーのものつくりへのこだわりはこちらのページから*

④Merry Marry(メリーマリー)

Merry Marryは、東京都品川区の五反田駅にあるマーメイドドレスやスレンダードレスの専門ブランド。

オーナーさんから、素敵なお話を聞いたので、そのまま文章を貼り付けさせてください。

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メリーマリーでは、メイドインジャパンにこだわったドレスを提供しています。

今、日本ではドレスを作っている所が数少なくなったと思います。

ドレスを縫える方も凄く減りました。縫える方も若い方が少なく、年配の方ばかりです。

メリーマリーのアトリエのソーイングスタッフの一番年長者は今年80才の大ベテランです。その方は、若いスタッフと比べても誰よりも仕事が早く、仕上がりも綺麗で、職人のカガミのような存在です。

このベテランスタッフの方々に支えられています。

メリーマリーでは、ドレスをご決定時にお客様のお写真を撮らさせて頂いています。そのお写真をミシンの前に置いてもらって、ドレスを縫う時にはお写真のお顔を見ながら一針一針「幸せになって頂きたい」と、思いを心に込めて縫っています。

裏方では目にみえないこういう気持ちが丁寧な仕事に繋がって、綺麗なシルエットや素敵なドレスが出来上がってきます。

大量生産で価格に魅力的な商品も沢山ありますが、一人一人の夢が叶うようにお客様の体型に合わせて細かく調整をしながら作り上げていく、昔ながらのやり方にこだわっています。

ドレスのデザインのテーマはナチュラルでいてモード、シンプルだけど何かインパクトのあるドレスです。

マーメイドラインやスレンダードレスの専門店ですが、インポートドレスのようなセクシーでかっこいいドレスも素敵ですが、どこかエレガントさを残せるように心がけています。

ドレスのデザインの流行は移り変わったり、新しいものが出てきますが、私たちがやっていることは何も新しいものはありません。

あたり前のことをあたり前に、ただお客様のスタイルの良いところを見つけてそれにあわせてドレスを作っていくだけだと思っていますが、日本ではその当たり前が難しくなっているのが寂しいです。

ドレスのご注文を頂いたたお客さまでも、普段のお洋服も含めて初めてオーダーをされたという方がほとんどですが、自分のサイズに合うとこんなにもシルエットが綺麗で気心地がいいんだと感動されます。

日本の職人がつくるメイドインジャパンのドレスの良さをこれからの花嫁さまにも知って頂きたいです。

花嫁さんがダイエットをしてドレスに身体を合わせていくのではなく、お客様のお身体に合わせていくのがメリーマリーのドレスです。

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職人さんを大切にするということは、自分の生活を守ること♡

私は、自分の子供が「着物職人になりたい!」と言ったとき、「それじゃ生活できないから...」と諦めさせるのではなく、「いいね!着物職人の未来は明るいね!」と言いたいです。

そしてそれが、嘘じゃなくて現実だといいなぁと思います。

AI化や機械化が進んで、人件費は余計な、削減可能なコストであると見なされて。人の手というのはどんどん生活から疎遠になるし、贅沢品になりつつあります。

別に、機械化やコンピュータ化を全て否定する気は全くありません!(私はパソコンもインターネットも大好きです。)

でも、今まで存在していた【宝】とも呼べる存在や物が、自分の消費行動の選択によって、いつか廃れて、無くなってしまうのが怖いんです。

商品の向こうには必ず、作っている人や売っている人がいます。

消費者である私たちひとりひとりが、商品のその先にある「関わっている人の顔」を想像して買うものを選ぶかどうかは、日本の将来や自分たちが暮らす社会の在り方を左右する気がします。

世の中にはいろんな人がいます。その誰もが幸せに過ごせる世の中になるように。

そんな考え方で消費行動を選択していくのも良いかなーって思うし、それは結局、最近よく耳にする「好きなことを仕事にする」を応援することにも繋がります。

私はこれから、物を買う時にはちょっとだけ、その商品の背景について想像してみる....そんな習慣を心がけようと思います。

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