例えばバラは「別れ」。黄色いお花は、どうしてネガティブな意味の花言葉を持ってるか調べた
2019.10.01公開
黄色いお花って、明るい印象とは裏腹に...
黄色いお花って、眺めているだけで元気な気持ちやパワーをもらえるお花ですよね♩
有彩色の中で一番明るい色なので自然と太陽やヒマワリをイメージするし、心理面でも黄色は「気分が明るくなる」「集中力を発揮させる」というプラスの効果があります。
でも!
黄色いお花には、そんな明るい印象とは裏腹に、ネガティブな意味の、良くない花言葉を持つものも多いんです...。
たとえば?
✓黄色いカーネーションの花言葉は、軽蔑・嫉妬
✓黄色いチューリップの花言葉は、望みなき愛
✓黄色いバラの花言葉は、嫉妬・薄らぐ愛・別れ・誠意がない
✓ヒマワリの花言葉は、偽りの愛・にせ金持ち
✓マリーゴールドの花言葉は、絶望・悲哀・嫉妬
✓黄色いユリの花言葉は、偽り(陽気という意味も)
✓黄色い菊の花言葉は、冷遇された愛情・落胆・憂鬱・困難
✓黄色いスイセンの花言葉は、もう一度愛してほしい・私のもとへ帰って
などなど....。
良い意味と悪い意味を同時にあわせ持つお花もありますが、黄色いお花には、他の色と違ってマイナス・ネガティブな意味を持つものがやっぱり目立ちます。
でも、なんで黄色いお花が揃いも揃ってそういう花言葉なのでしょうか、、、?
何か由来はあるのでしょうか。
西洋では古くから、黄色はネガティブなイメージがある。
花言葉というのは、色んな諸説がありますが、起源は17世紀頃のトルコだと考えられています。
トルコでは、恋人への贈り物として「花に思いを託して恋人に贈る風習」があって、これが近隣のヨーロッパに広がって、19世紀の西欧社会で花言葉の慣行が盛んになったそうです。
花言葉は、その花の見た目や香り、イメージから意味がつけられることが多かったのですが、
西洋では古くから、黄色という色自体がそもそも「裏切り、嫉妬、排斥、堕落」を連想させる色だったみたい。
これというはっきりとした理由はありませんが、
イエス・キリストの裏切り者である(銀貨30枚でローマ役人に引き渡した)ユダが、最後の晩餐やユダの接吻などの絵で黄色い服を着ていることから、裏切りのイメージが強く染みついたのではないか....と言われています。
他にも、昔の娼婦が黄色い服を着ていたことや、スペインでは黄色の服を着せられて刑に処されていたことなども、関係しているとの話も。
またキリスト教では、聖職者の服や典礼の際の服の色に黄色以外が使われることが多く、不名誉な色のイメージがついてしまった...という推察もあります。
【結論】ヨーロッパの宗教や歴史、社会状況が関わっていた。
黄色いお花は、ネガティブな花言葉を持っている。
これは、ヨーロッパの宗教や歴史、社会状況と重なって、黄色にネガティブなイメージがついてしまったことが由来していました。
現代の日本では、そういう花言葉を気にする人は少ない(そもそも知らない人も多い)かもしれませんが、
プレゼントで花束を贈るときや、結婚式で縁起の良いお花を使いたい!と思う場合は、黄色いお花の花言葉を調べてみてください。
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