後からガッカリしない為に!式場契約の前に知っておきたい「持ち込みをする可能性があること」
2021.05.08公開
結婚式の【持ち込み】について
結婚式場には、「提携」という概念があります。
ドレスなどは有名ですが、持ち込みフリーの結婚式場でない限り、衣装は式場が提携しているドレスショップで選ぶのが普通。
例えばですが、「桂由美のドレスを着たい!」という理想があったとしても、契約した式場が提携店が桂由美のドレスを取り扱っていない限りは、提携外から選ぶ、という「持ち込み」をしないと選ぶことが出来ません。
持ち込みには「持ち込み料」がかかることが多く、物によりけりですがドレスの場合は5万円〜15万円ほどの持ち込み料を、式場に収めることになります。
ドレスだけではありません。
☑︎引き出物
☑︎カメラマン
☑︎ヘアメイク
☑︎装花
☑︎当日の食べ物飲み物
なども、提携の会社があって、持ち込み料がかかる/もしくはNGの場合が多いです。
この記事は、まだ結婚式場を決めていないという方向け。
契約をして打ち合わせを進めていくにつれて「あれ?!これ、提携内で決めないといけないの嫌かも....!でも持ち込みはできないみたい><」とがっかりすることがないように***
ブライダルフェアや式場契約にいくタイミングではしっかり理解しておきたい、持ち込みについての可能性をご紹介します。
なぜ自由に持ち込めないのか?
まず第一に、「持ち込みが出来ない」というのは、花嫁さんにとっては一見不自由で理不尽なルールに思えるかもしれませんが、実はそうでもありません。
例えば、花嫁さんからすると以下のようなメリットが挙げられます。
☑︎全てを自分で調べて手配する必要がない
☑︎結婚式場が取り扱っても良い商品だと思ったものから選べるので安心
☑︎式場と各会社が提携していると、やり取りがスムーズになって、プランナー主導で各社とやりとりをしてもらえる
また、結婚式場にとってもメリットがあります。
それは例えば、提携する会社のブランドを借りられることや、提携するブランドを厳選することで独自性を高められる...など。
なんでも自由に持ち込みしてもらったら、結婚式場というのは本当にただの箱になってしまって、独自性が保ちにくくなります。
各々の式場のスタイルや方向性やマーケティングやブランディングの趣向を確立させる為にも、持ち込みを規制して自分たちの取り扱い商品を使ってもらう...というのは重要だったりします。
結婚式場と、結婚式場と提携している会社の関係は、営業代理店と商材の関係。
たとえば、Aという海外ブランドのアイテムをBという日本のセレクトショップで購入すると、Aを直で買うのではなくBのセレクトショップで買った方が高くなるのとおなじように、結婚式場は各提携会社から販売手数料をもらっているので、単価は高くなります。
提携している会社は、自分たちで集客をしなくてもお客さんが来るのでいいですよね。結婚式場に払う手数料が、集客宣伝費のような扱いです。
「各企業のことなんて関係ないし知らないから、とにかく自由にしたい!好きにやらせてくれたらいいのに!」と思う場合は、自由にできることが特徴の会場があるので、そちらを選択すると解決します。
でもその場合は、全ての会社を選定して、やり取りを自分でして....という「二次会代行を使わない場合の二次会の幹事」的な動きをする必要があるので、心して掛からないといけません。
(二次会よりも披露宴の方が数倍大変のように思います....!)
ということで、「持ち込みが出来ない」ということは、そもそもは「選ぶ必要性がない」ということだったりするので、それが良いか悪いかは人によって違うということ。
自分の希望に沿う結婚式ができる結婚式場を選べば解決するというだけの話ではありますが、多くの場合は「先に結婚式場を決めてしまって、契約の後にどうしてもやりたい事が出てきてしまって力づくでどうにかしようとする。もしくは諦める。」というパターンになっているので、それは課題です。
式場に伝えたら提携外で持ち込みになる...。というのの発端は、恐らくほとんど全てがインスタグラムの情報収集。
前提として、結婚式場と提携している会社は、宣伝をしなくても良いというのがメリット。
でも、インスタグラムでよく見るようなフリーカメラマンさんだったり式場と提携していない会社は、宣伝をしないと集客ができません。
なので、式場と提携している会社と比べて、PRや宣伝が上手です。そういうのを見ていると、「絶対にこの人におねがいしたい!」「これを使いたい!やりたい!」と思っちゃいますよね。
この記事では、最近多い「結婚式場と持ち込みの問題で揉める事が多い/諦めざるを得なくなる事が多い」ものや事を、上記のくりかえしにはなりますが、ピックアップして説明します。
①ドレス(特にインポート)
提携のドレスップでは、国内ブランドのドレスを充実させている傾向にあるので、インポートのドレスは、持ち込まないといけなくなる可能性が高いです。
また、「お母さんの着たドレスをリメイクして持ち込みたい」という場合でも持ち込み扱いになります。
持ち込み料を払えば持ち込める場合は良いですが、持ち込み完全NGの場合もあるので気をつけましょう。
marryのドレスも、「絶対に着たかったのに提携にはありませんでした...持ち込みも取り寄せもできませんでした....」という声をよくいただきます。
もし、marryのドレスを気に入っていただけているのであれば、見学の時点で「marryのこのドレスが着たいんです!」と言っていただくのをおすすめします。
▶️marryドレス全着一覧はこちらです**
②カメラマン
カメラマンさんのインスタグラムも、プレ花嫁さんの間では人気ですよね。
持ち込み=外注するカメラマンさんのことを「外注カメラマン」と呼んだりもします。
最近では、カメラマンさん経由で結婚式場を紹介してもらう花嫁さんもいるなんて噂も。
そうではない、提携のカメラマンを尊重する式場では、持ち込み料が10万円くらいだったり、式場のカメラマンは頼みつつ、追加で2カメ目として持ち込み依頼をする場合は良い...などの対応があったりします。
また、提携ではなく外注カメラマンさんの撮った写真は「インスタグラムでは結婚式場のハッシュタグをつけたりしないでください」という規制が入ることも。
いろんなルールがあり、各式場によって異なるので、理解して選ぶ必要があります。
③ヘアメイクさん
ヘアメイクさんも、カメラマンさんと同じ。出張費さえ払えば、全国どこでも来てもらえるカメラマンさんも多いです。
個人のフリーランスの方にお願いする場合は、重要なのは「この人は一人しかいない」ということを理解する事。
「この人にお願いしたい!!」という場合、その人が稼働できるのは365日のみ。
請け負えるのが1日1件だけだとすると、365人のヘアメイクしかできない計算なので、自分の式の日にそもそも予約ができるのか...を考えるのが重要です。
式場を決めてからヘアメイクさんやカメラマンさんに連絡をするのでは、もしかしたら遅い場合も。
そして、ヘアメイクさんやカメラマンさんが持ち込みフリーの会場というのは、ザ!結婚式場!というようなゲストハウスではなく、レストランやパーティー会場の場合が多いかも。
式場の雰囲気を重要視するのか、持ち込みを重要視するのか決める必要が出てきます。
また、外注のヘアメイクさんの場合は、ブライズルームが使えなかったり...という制約がある場合もあります。
その為、結婚式場とは別の近くのホテルのお部屋を用意したりするなど、持ち込み料とは別の追加コストが発生します。
④お花
お花は、ブーケやブートニアは持ち込み可能なところも多いですが、装花については要相談。
難しい場合が多いです。
でも最近は、日比谷花壇がフローリストから選ぶ結婚式のお花つくり(FLOWER CREATION ROOM)を提唱するなど、フローリストさんの個性にもスポットが当たっています。
このフローリストさんにお願いしたい!知り合いがお花屋さんだからお願いしたい!という方もいらっしゃるはず。
そういう場合は、契約前に「私はこういう事がしたい」と相談する事が重要です。式場見学の時に、まず最初に伝えてみましょう*
⑤食べ物・飲み物
これは衛生的なルールとして、食べ物や飲み物は持ち込み不可の場合が多いです。
でも。
☑︎お姉さんがパティシエで、どうしてもウェディングケーキを作ってもらいたい
☑︎地元の酒蔵のお酒をみんなに振る舞いたい
☑︎お母さんの手作りのちらし寿司が思い出のメニューだから披露宴で振る舞いたい
....などの場合。
もしかしたら、結婚式場で保管してもらえたりしない可能性もありますが、対応してもらえることもあるかもしれないので相談してみましょう。
契約する前に自分のこだわりを自覚することが大事。
結婚式場探しを始める前の花嫁さんに知っておいてほしい、結婚式場の持ち込みについてのルールや、持ち込みたくなりそうなものについて説明しました*
契約後に「これをしたいんですけど」というと、契約内容通りではないのでと言われるのはしょうがないことなので、契約する前にしっかり自分の希望を伝えて、それに沿う内容の契約内容にしてもらえるかどうかが交渉。
これは、支払額予定額が、どんどん初期見積もりから上がっていく....という話の原因とも同じ問題で、最初から理想の結婚式のイメージがなんとなく出来上がっていたら避けられるトラブルです。
(結婚式の初期見積もりは、その時点では新郎新婦のしたい事が何かわからないので、最低金額を人数でかけた、こだわったりアップグレードしない金額で出されるのが定番)
契約後に情報収集を頑張るのも良いけれど、出来れば契約前に!!!
難しいことも多いと思いますが、色々情報収集をして、やりたい結婚式を叶えるのが賢い結婚式準備の方法です*
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