知らなかったら恥ずかしい。「すみません」と「すいません」の違いってなに?正しいのはどっち?
2021.10.15公開
「すみません」と「すいません」の違いって?
普段から何気なく使っている言葉の、「すみません」と「すいません」。
どちらも、ごめんなさいや失礼しますという意味で使われているお詫びの言葉ですが、このふたつの違いは分かりますか....?
意味的にも音的にも一緒だから、どっちでもいいと思ってた...特に気にしたことなかった...という人は要注意。
この機会に正しい使い分けを学びましょう*
正しいのは「すみません」です*
「すみません」の語源は、辞書にも載っている「済まない」という言葉。
✓「済まないことをしてしまったね」
✓「苦労をかけて本当に済まないね」
などと、特に目上の人が目下の人に謝ったり、謝礼や依頼を伝えるシチュエーションで使われる言葉ですよね。
この「済まない」という言葉は、元々は動詞「済む」の活用形(否定形)。そして「済まない」を丁寧語にすると、「済みません」になります。
つまり!
語源の活用形を考えれば、「すいません」ではなく「すみません」が、日本語として正しい表現と分かります*
文字に起こすときは、必ず「すみません」を使うようにしましょう。
「すいません」は口語的な表現だけど、使わないほうが◎
「すいません」は、「すみません」が転じて言いやすくなった・発音しやすくなった表現。口語として広まりました。
日常生活や身内との会話でとっさに「すいません」と言う分には問題はないのですが、相手や場面によっては、軽い印象を与えたり、手抜きっぽいな、ずいぶんくだけた言い方だな、と思われることも。
(ビジネスシーンや目上の人に対しては特に!)
それに、動詞の活用形は学校でみんな習ったはずなので、「すみません」と「すいません」を使っている人がいたら、どちらにより好印象を持つかは明白。
今まで「すいません」を使っていた人は、書き言葉ではもちろん話し言葉でも、常に「すみません」と言うように心がけると良さそうです*
重箱の隅をつつくようだけど...
「すみません」と「すいません」の違いを解説しました。
重箱の隅をつつくようですが、大人になってから「すいません」と書くのは間違ってるよ...といちいち教えてくれる人ってなかなかいないと思うので、
知らなかった...気にしたことなかった...という人はこれから意識してみてください*
会話でも文面でも、誰に対しても失礼のない正しい日本語の言葉使いをしたいものです。
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