連日変わるこの世の中で。結婚式を挙げる予定だった新郎新婦が今考えるべきことリスト*
2020.05.30公開
コロナに悩まされている花嫁さんへ
新型コロナウイルスの影響で、結婚式の延期・中止を余儀なくされている花嫁さん、たくさんいらっしゃいますよね。
3月~4月に挙式予定だった方だけではなく、最近ではもう、秋婚・冬婚の方や、延期にした結婚式をさらに延期しないといけないかも、という方もいらっしゃるようです。
5月6日に外出自粛期間が終わったとしても、そのあとどうなるかというのは現時点でまだ分からないし、期間を延長するかもしれない、という話も出ていますよね。
本当に難しい問題ではありますが、今この時期、花嫁さんができることってあるのでしょうか...??
≪withコロナ≫新郎新婦が考えることを、聞いてきました
ウェディング業界で働く人たちのコミュニティサービスSUEHIROが公開した「新郎新婦が考えること チェックリスト」には、
▶実施や延期を決めるタイミングはいつが望ましいのか
▶そもそも、考えられる選択肢がいくつあるのか
▶今まで思い描いていたものをどの程度変更すると、自分たちにとって納得感があるのか
▶式場や各契約先とのやり取りで気をつけないといけないこと
などが、ケース別に分かりやすく、かつ具体的にまとまっています。
marryでも、その内容をシェアさせていただきます。
〔初めに〕SUEHIROの担当者さんの言葉*
このガイドラインでは、おふたりがこの期間にできることを、確認できるようにしています。
担当者に相談する前に、ふたりで自分たちの力で情報整理することができたらいいなという願いを込めています。
いろんな話を見聞きしていると、どうしても結婚式を「実施する」「延期する」という2択の選択肢にとらわれがちの方も多いようです。
しかし、おふたりにとって相応しい落とし所は0から100までいくつもあると思っています。
その方法を見つけるためのTODOリスト。ぜひご活用ください。
【STEP1】じっくり話し合い、自分たちがどうしたいのかを考えましょう。
まずは自分たちの結婚式を、どうするのかについて。
CASE①「延期をして、会場や内容は予定通り行う」
〜人数や会場などのプランは変更せず、日程のみを変更して 未来に開催する方向へシフトチェンジする方法です。〜
もともと思い描いていた理想の結婚式スタイルから内容を変えずに行 うことを前提で考えていける点がメリット。ただし、予約していたシーズンと異なるシーズンに延期する場合、できる演出が限定される場合もあるので注意。
また、1年後など、先々の日程へ変更する場合は変更料がかかる場合も。延期にしたことで、ふたりのモチベーションの維持ができるかも注意 すべき点です。
CASE②「規模&内容の変更をして、 今の日程のまま行う」
〜たとえば挙式と披露宴を家族のみの式に、ふたりだけの式に、フォトウエディング…など、日程はそのままで、今できる結婚式の内容にプラン変更して行う方法です。 〜
どうしても今年中に開催したい、日程にこだわりがある、仕事の都合で延 期の判断が難しい場合は、内容を変更しつつ、できる限りの感染症対策を 講じて開催するのも方法の1つです。
延期をすることで発生する悩みと、開催することで生じるリスクを慎重に比較検討しながら、どちらがふたりとし てより納得感があるかを判断すると◎
CASE③「このまま準備を 進めながら様子をみる」
〜予約済みの会場や日程・内容で、 ぎりぎりまで開催するかを見極めながら準備を進める方法です。〜
秋ごろなど、少し先の日程で開催を予定している場 合、延期や中止の決断をいったん先延ばしにしながら、 今できる準備を少しずつ進める方法もあります。
まだまだ解明されていないことも多い未知のウイルスが原因ですので、必要以上に気を揉まず、今できる準備に集中 するのも手です。
その際は、会場から提示されるキャン セル料を判断材料に、○月○日までにふたりで結論を 出す(キャンセル料を最小に抑えられるギリギリの日) を確認してから進めるとよいでしょう。
ゲストのみなさん にも、様子を見ている旨を連絡しておくと親切でしょう。
CASE④「日程&規模&内容を変更して、新たなプランで仕切り直す 」
〜予約している会場は一度キャンセルをし、 もう一度内容・時期・会場すべてを検討し直して、新たに式場や プロデュース会社などを探し直す方法です。〜
何かが希望通りに進まない、またその可能 性を感じた場合には、一度会場探しから仕切 りなおすことも視野に入れてはいかがでしょうか。
現時点での希望を元に改めて会場や 方法を探すことができるので、より内容に納得感を得られる場合も。ただしキャンセル 料が発生するため、ふたりでよく話し合って検討するとよいでしょう。
CASE⑤「結婚式を中止にする 」
〜予定していた結婚式の日程・会場・内容すべてをキャンセルし、 白紙に戻す方法です。〜
中止にする場合のキャンセル料は、 延期にするよりも一般的に高額になる ケースが多いようです。検討や話し合いの上、中止にする場合は、ふたりが 納得でき、両家でよく話し合いをした上で決断するとよいでしょう。
※withコロナにおける結婚式を開催する上での注意点は「新型コロナウイルス感染拡大における結婚式ガイドラインQ&A集」をご参照ください。
【STEP2-1】契約先へすることを整理
続いては、〜契約先(ホテル・式場やプロデュース会社、2次会会場、フリーウエディングプランナーなど )へすること編〜です。
まず、結婚式を開催する上で絶対に譲れない点、優先順位が高い点は何かをリストアップして話し合いましょう。
一度決定した日程・会場・プランを変更する時はどうしても判断に迷いが生じるものです。 優先順位が高い項目を改めて洗い出しておくことによって、判断もしやすくなります。
(例:○○さんには絶対に出席してほしい。○○の衣裳が着れる日に延期したい 等)
LIST①式場やプロデュース会社など 各契約先の約款を再度確認しましょう
☑日程変更およびキャンセルの対応について、条文をしっかり読み込む
☑変更料/キャンセル料規定の条文を確認
◆POINT
・日程や内容を変更するかしないかに関わらず、今後の状況を踏まえて、今一度約款には目を通しておきましょう。
LIST②各契約先に日程変更/キャンセルを検討していると連絡を入れましょう
約款を読んだうえで、新型コロナウイルスという イレギュラーな状況での対応はどうなるかという前提で相談をしましょう。
☑判断する時期によって、変更料・キャンセル料がどう変動してくるか確認
(いつまでに判断したら、 最小の変更料・キャンセル料になるか、等)
☑変更する日時をいつまでに決定しなければならないかを確認
(挙式希望日の3ヶ月前までに連絡が必要、等 )
◆POINT
・会場によっては、式場の約款と衣裳や様々な発注物の約款が異なる場合があります。
また、親族衣裳など新郎新婦と契約者が異なる場合のルールを別途契約書で設定している場合もあるようです。どの約款がキャンセル料算出の 根拠となるのかを改めて確認しましょう。
・モデル約款では149日前の解約で20%のキャ ンセル料が発生することが多いので、そのタイミングを意識するとよいでしょう。
☑日程を変更したことによって、適用できない条件があるか確認
(例:成約特典を延期後の日程でも使えるか、 貸し切り時間が変わるのか、等)
☑変更を確定する際の手続きについて確認
(電話でorメールでor変更を証明する書類にサイン orキャンセル料を支払った時点で、等)
◆POINT
・日程を変更する際には、日時未定でも受け 入れてくれる場合と、変更先の日程の確定 と引き換えに延期を受け入れる場合があるようです。
キャンセル料がかからないのは○ヶ月先までの予約に限る等の諸条件が ある場合も。契約先の条件をよく確認して から判断するとよいでしょう。
☑延期(日程変更)は何回まで可能かを確認
(5月予定の式を一旦10月に変更するが、社会情勢によって再相談が可能か、等 )
☑人数を大幅に変更して予定通りの日程で行う場合は、変更/キャンセル料がかかるアイテムがあるかを確認
(80名招く予定だったが、家族だけに規模を縮小する際などのお料理や引出物の数の変更可能期日、等 )
◆POINT
・神社などの施設で式を行う場合、祭事で利用できないシーズンもあるようです。細かく確認するとよいでしょう。
・キャンセル料や、新型コロナウイルスによる特例対応の説明を受けた際は、できれば書面やメールなど目に見える形で話した内容を残しておくのが望ましいでしょう。会場の 担当者に書面を発行していただけるよう依頼してみましょう。
LIST③アイテムの問合せ先をリストアップ
☑会場手配のアイテムと個人手配のアイテムを書き出す
☑個人手配のアイテムは、担当者や窓口をリストアップし確認
(ふたりが手配したお持ち込みの衣裳や引出物、 カメラマン等)
LIST④アイテムの変更/キャンセル規定を確認
☑招待状の準備が始まっている場合、印刷開始はいつまで 待つことが可能かを確認する
☑会場手配のアイテムは、担当プランナーに変更・キャンセルの規定を確認してもらう
(会場手配の場合、多くは会場にて変更/キャンセルの お手続きをしてくれます。)
☑個人手配のアイテムは、担当者に変更・キャンセル料の規定を問い合わせる
◆POINT
・すでに衣裳の予約をしている場合、延期した日程に 衣裳が空いていない場合もあります。衣裳への思 い入れが強いおふたりは、空き状況も一緒に調べ、 その情報をもとに総合的に判断しましょう。
【STEP2-2】ゲストへすることを整理
続いては、新郎新婦が~ゲストすること編~のご紹介。
LIST①結婚式の現在の状況を連絡する (開催・延期・中止・もう少し様子を見たい等、どの場合にもかかわらず)
☑現時点でのふたりの考えを連絡する
☑延期の日程が定まっていない場合、日程が決まり次第ご案内し改めて出欠確認をする
☑開催の場合は、感染防止に際して配慮している点について伝える
◆POINT
・結婚式の有無については、ゲストからはなかなか聞きにくいもの。
ふたりから早めに現状考えている対策についてお知らせすることで、ゲストの皆様もきっと安心してくれるはずです。
・新しい日程が決まったら、改めて招待状を出すかどうかを両家で話し合いましょう。
LIST②交通手段・宿泊の変更やキャンセル料を確認
☑飛行機・JRなど、新郎新婦や ゲストの交通手段および 宿泊の手配状況をリストアップする
☑それぞれのキャンセル料や変更/キャンセル期日を確認する
◆POINT
起承転結を意識して文章を書きましょう。
【例文】
①「起=事情を伝える」
皆様お元気でお過ごしでしょうか?本日はご報告がありご連絡を差し上げました
○月○日に予定しておりました私たちの結婚式ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、日程を変更させていただくことにいたしました
ご予定くださっていた皆様には大変申し訳ございません
②「承=どうしてこの結論に なったかを説明する」
ふたりで色々話し合ったのですが、お越しいただく皆様にも安心して心から楽しんでいただけるようにと、このような決断に至りました
なお 日程は○月○日を予定しております(または 「日程はまだ確定ではありませんが 来年あたりを考えております」 など今後の計画を )
③「転=自分たちの 気持ちを表すパート。ここは素直に気持ちを綴ると思いが伝わります」
私たちも皆様と過ごす1日をとても楽しみにしておりましたが、今はまたふたりで新たに準備を進めて行こうと一歩 あゆみだしたところです
ご予定が合いましたら ぜひお越しいただけますと嬉しいです
④「結=相手を気遣う言葉もいれるとGOOD」
取り急ぎ このような形で申し訳ございません
詳細が決まりましたらまた改めてご連絡させていただきます
お仕事の調整や体調管理など大変な日々を お過ごしのことと思います
皆様におかれましても体調には十分留意され健康にお過ごしくださいませ
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
【質問】
Q.日程を変更した際は、招待状を封書で新しく出し直したほうがいいの?
A.封書、はがき、メール、LINEなど、現代にはいろんな 連絡手段がありますよね。絶対に「この方法じゃな きゃダメ」というルールはありません。
緊急事態の連絡ですから、ここは連絡の仕方を柔軟にとらえてみる のはいかがでしょうか?
どのような方法が「ゲストは 受け取りやすいか」という観点で考えてみるとよいと 思います。(親御様にも相談してみましょう)
※もしもの場合も考えておきましょう
〜万が一、緊急事態宣言の期間延長、またはその上位レベルの措置がとられ、会場が使用できなくなった場合にはどうなるの?〜
天災など会場の責任に帰さない理由で会場が使用できなくなった際には、会場側からお客様に対して解約を申し出ることができる、と いう条項が設けられている場合があります。法務省のHPでは下記のように提言されています。
「新型コロナウイルス感染症の影響で結婚式等のイベントや旅行をキャンセルした場合にキャンセル料を支払わなければならないかどうかについては、基本的に契約条項のうちキャンセル料に関する条項に基づき決まることとなります。
イベントのキャンセルを検討中の方々や、参加予定のイベント等が中止になってしまった方々においては、キャンセル料や支払済みの 代金の返金に関する取扱いについて、事業者等に改めて確認することが重要です。」
上記の場合の対応についても、規約に項目があるのか、またその際の対応方法はどのようになるのか、確認しておきましょう。
結婚式までの期間をもっと楽しく過ごすために*
〜たくさん悩み、考えたおふたりが、必ず笑顔で結婚式を迎えることができるように、今この時間を大切に過ごすために3つのことを心がけましょう。〜
①この機会を 「ふたりの絆を深める時間」にしよう。
じっくり話し合い、お互いの気持ちや考えを伝えあう作業は、たくさんのエネルギーを必要としますが、お互いを知るためのとても良い機会でもあります。
人生とは、長い時間をかけて一枚の絵画を仕上げるようなもの。
夫婦生活は、その絵画をふたりで力を合わせて描き進めていくプロジェクトです。結婚式の、その先の人生を見つめて。今のおふたりがお互いにしっかりと話し合い、価値観や思いを共有しあい、絆を深める時間を過ごすことができますように。
②どんな時にもお互いを信じて「ふたりで出した結論に自信を持とう」
これから先の長い結婚生活に、今回のような、またはそれよりももっと大変な出来事が起きるかもしれません。
どんな時にも夫婦にとって大切なのは「ふたりで決めて、行動すること、そして覚悟を持つこと」。
ふたりで決めたことをしっかり納得の上で実行することは、夫婦というチームをうまく動かすための秘訣です。
自分たちで決めた結論に自信をもって大丈夫です!そのふたりの決意を、きっとたくさんのサポーターが応援してくれるはずです。
③今できる 「楽しい結婚式準備」を見つけよう。
ふたりで準備する過程を写真やムービーに納めて思い出作りにしたり、ゲスト一人一人に宛てて心を込めて丁寧にお手紙を書いたり、ダイエットやボディメイクをしてより美しくドレスを着こなす準備期間にしたり。
BGMを考えたり、引出物を選んだり…。少しずつ出来る準備を進 めるのもよいでしょう。
お互いを想い、ゲストを想い、自分の今までの人生を見つめる「結婚式の準備期間」は、人生の中で限られたかけがえのないひととき。
この時間は、駆け抜けるように過ぎてしまうことがほとんどだけれど、今のおふたりはその特別な時を「少し長く楽しむことができるようになった」と思えたらいいなと、そっと願っています。
「新型コロナ結婚式ガイドライン vol.2」について
発起人 SUEHIRO / REXIT
監修:WEDDING LAPPLE / REVE&Co. / Coco style WEDDING
協力:Producer's Wedding/First Film / アズールウエディング/CANOW
デザイン:Shiori Graphic
MAIL / info@suehironet.com
➡ホームページはこちら
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