意外と重要!指輪の【メレダイヤの留め方】の種類とメリットデメリットを調べました!

2020.05.17公開
きゅん
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指輪選びでよく聞く「メレダイヤ」って?

婚約指輪や結婚指輪のデザインを選ぶときに重要となる、石の留め方(セッティングと呼びます)。

エンゲージリングの主役となる大きなセンターダイヤは、「立て爪」で留めるのが主流。金属の爪で石を浮かばせるように留めることでたくさん光を取り込み、ダイヤが最大限に輝きます。

今回フォーカスするのは、センターダイヤではなく、「メレダイヤ」と呼ばれる小粒のダイヤたちの留め方について。

メレダイヤは、婚約指輪のセンターダイヤを引き立てたり、結婚指輪の装飾として使われます。

メレダイヤの留め方には種類がたくさん!

爪なしのセッティングで留めるメレダイヤ。

実は、メレダイヤの留め方は大変多くの種類があります。

留め方によってリングの印象が大きく変わるので、指輪選びを始める前に、どんなパターンがあるのか知っておくと理想のデザインに出会いやすくなります。

また、最近はセンターダイヤがないフルエタニティリングやハーフエタニティリングの人気が高まっています。

エタニティリングを選ぶ花嫁さんは特に、メレダイヤの留め方にはこだわりたいはず。

技巧に関しての専門的な内容は指輪屋さんのサイト等で詳しく紹介されているので、marryでは花嫁さん目線で、各種類の見え方やおすすめポイントをご紹介していきます♡

メレダイヤの留め方①爪留め

最初にご紹介するのが、爪留め。爪を立ててダイヤをセッティングする方法です。「立て爪」とも呼ばれます。

婚約指輪の大きなセンターダイヤはほとんど爪留めなので、イメージしやすいのではないでしょうか。

ダイヤを地金で覆わないので、様々な方向から光が入り、ダイヤの輝きを最大限に楽しむことができます。

ただし、石の高さがあることで洋服などに引っ掛かりやすいのがデメリット。

爪留めのメレダイヤを施した結婚指輪、婚約指輪を選ぶ際は、アフターサービスがしっかりしたブランドを選ぶのが良さそうです。

爪留めの中にも、「共有爪留め」と「四本爪留め」でデザインが大きく違うので、ご紹介しておきます。

まず共有爪留めは、ひとつの爪で両サイドのダイヤを留めているデザイン。

爪の数が少なくて済むので、より華やかにダイヤを魅せることができます。繊細でゴージャスな印象になるので、海外でも人気です。

ただ、リングが変形すると合わせて爪も歪んでしまうので、ダイヤが外れてしまうリスクがあります。

爪留めの中でも、共有爪留めの場合は一番慎重さが必要ですね。

四本爪留めは、ひとつのメレダイヤに対して4本の爪を使って留める方法。

共有爪留めより安定感があります。

ブライダルリングと聞いてイメージされるようなキラキラのデザインがいい!でもたくさん身に着けたい!という方は、こちらの四本爪留めがおすすめです。

メレダイヤの留め方②レール留め

次からご紹介するのは、「爪なし」と分類される、爪をつくらないセッティング方法。

その中でまず最初にご紹介するのは、レール留め。ダイヤを隙間なく並べ、上下を地金で挟んで留める方法です。

見た目が電車のレールのようなことからこの名前が付けられたそう。

海外では、チャネルセッティングと呼ばれています。(角石の場合はガブリエルセッティングだそう。呼び方が色々ありますね…!)

レール留めの魅力は、その強度。当たり(凸凹)がないので引っかかりにくく、ダイヤが取れてしまった!なんてトラブルが起きにくくなっています。

一生モノのブライダルリングだから、強度は重視したいポイントですよね。

見た目は、石と石の間に装飾がなくすっきりとしていて、大人っぽい印象。

シンプルなデザインですが、実は非常に難易度の高い留め方。並べるダイヤの輝き方、サイズなど非常に繊細なバランスを見極めねばならないそう。

美しいレール留めのリングには、職人さんの技が詰まっているんです♡

強度も大切だけれど、ダイヤのキラキラ感がもっと欲しい…!という方は、「ミルグレイン(ミル打ち)」加工がついているデザインを選ぶのがおすすめです。

ミルグレインとは「千の粒」という意味で、レールの部分を連続した小さな玉状に打刻加工したもの。

ヨーロッパで古くから伝わる装飾技法なんだとか。

ミルグレインのレール留めなら、ダイヤもレールもキラキラ輝いて、より華やかな印象!

メレダイヤの留め方②彫り留め

続いてご紹介するのは、彫り留めという留め方。

地金を鏨(たがね)というノミのような道具で削り、彫った部分にダイヤを埋め込んで留める方法です。

レール留めと同様、引っ掛かりが少ないので普段使いしやすい留め方。

たがねを上手に扱うのは非常に難しく、こちらも熟練の職人技が必要とされます。

彫り留めは、地金の彫り方によって様々なデザインがあります。代表的なものをいくつかご紹介します♩

<彫り留めのデザイン①玉留め>

爪の代わりに地金の玉を作り、石を留める方法です。

ダイヤのまわりにつぶつぶした玉がついているように見えて、可愛らしい印象に。

<彫り留めのデザイン②チョコ留め>

ダイヤを表面が僅かに見える程度に深く埋め込んだ「チョコ留め」。

呼び方の由来は、お猪口(おちょこ)。凹んだ地金をお猪口に見立て、そこにお酒が注がれる様からきているそう。

ダイヤが埋め込まれているので、シンプルな見た目になります。

石が埋め込まれていることによるダイヤの輝きの「照り返し」によって、サイズが大きく見えるという嬉しい効果も。

<彫り留めのデザイン➂マス留め>

マス留めは、四角い升(ます)のような輪郭を彫り、その中に宝石をセッティングしたもの。

ひとつひとつ石が区切られたデザインで、よりダイヤが強調されます。

エッジの効いたスタイリッシュな印象になるので、クールなデザインのブライダルリングにしたい方におすすめです。

<彫り留めのデザイン④レモン留め>

石の周囲をレモン型に彫って、石を2点で留めるレモン留め。

葉っぱのような形にも見えるので、お花モチーフのブライダルリングに用いられることも。

ぱっと見た時に個性を感じるデザインにしたいという花嫁さんにおすすめです♡

<彫り留めのデザイン⑤星留め>

この頃人気が高まっているのが、スターモチーフの星留め。

お星さまの中に宝石が埋まっているようなデザインで、ファッション性が高い留め方です。

結婚式のテーマや装飾モチーフを「星」にする予定の花嫁さんにぴったり。

他の留め方に比べて珍しいので、人と被らないデザインを選びたいという方にもおすすめです。

メレダイヤの留め方➂ベゼル留め

ベゼル留めは、ダイヤモンドのふちを地金で取り囲む留め方。

ベゼルセッティング、伏せ込み、フクリン留めとも呼ばれます。

宝石を地金でしっかりと囲っているため、引っ掛かりが少なく傷がつきにくいというメリットがあります。

ボリュームがあり、リング自体の存在感がでるのが嬉しい点。

ただ、難易度の高い加工のため時間がかかったり、金額が高めになったりする傾向があるようです。

ベゼルセッティングなら、真っ直ぐではなく、動きのあるデザインにすることも可能。

石が一つ一つ独立しているので、アクセントとしてダイヤ以外のカラーストーンを混ぜたデザインにしても素敵です。

ダイヤの留め方、どれが理想?

結婚指輪、婚約指輪を選ぶ際に知っておきたい、メレダイヤの留め方・セッティングの種類をご紹介しました。

見た目の好みや、どんな着け方をしたいか(日常的に・特別なシーンでなど)を判断材料に、理想的な留め方を選んでください!

marry読者の花嫁さんがみんな、お気に入りのブライダルリングに出会えますように♡

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