日本語って美しい♡1月から12月までの素敵な月の異名*
2020.06.07公開
知っていたら素敵な、毎月の異名。
1月から12月までそれぞれの月には、旧暦の呼び名である「和風月名」が定められています。
睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走。
風情を感じる、素敵な月の名前ですよね。
旧暦の呼び名はこの十二の言葉が一番有名ですが、
他にも、月ごとに異名(別名)がいくつかあって、それがとても綺麗な日本語で、日本人として知っていたら素敵だなぁと思ったのでご紹介します♡
*1月【睦月】の異名*
「祝月(いわいづき)」
おめでたい月
「早緑月(さみどりづき)」
緑が増えていく月
「霞染月(かすみそめづき)」
「太郎月(たろうづき)」
太郎が、ものごとの最初という意味
「初空月(はつそらづき)」
年が改まって、初空が見える月
*2月(如月)の異名*
「梅見月(うめみづき)」
梅の訪れを知らせる月
「小草生月(をぐさおひつき)」
小さな草花が芽を出しはじめる月
「麗月(れいげつ)」
何をするのにも良い月
「雪消月(ゆききえづき)」
雪が消えていく月
「初花月(はつはなづき)」
梅の花が咲く月
*3月(弥生)の異名*
「夢見月(ゆめみづき)」
夢見草(桜のこと!)が咲く月
「雛月(ひいなづき)」
ひな祭りのある月
「春惜月(はるをしみづき)」
春が終わる月
「早花咲月(さはなさきつき)」
草木が生い茂る月
「桜月(さくらづき)」
桜の咲く月
「花見月(はなみづき)」
桜の花が咲いてお花見をする月
*4月(卯月)の異名*
「卯花月(うのはなづき)」
卯の花が咲く月
「花残月(はなのこりづき)」
もうすぐ初夏になる月
「木葉採月(このはとりづき)」
蚕に食べさせるための、桑の葉を採る月
「植月(うえつき)」
稲を植える月
「夏初月(なつはづき)」
夏の初めの月
*5月(皐月)の異名*
「五月雨月(さみだれづき)」
梅雨入りの月
「稲苗月(いななえづき)」
稲の苗を植える月
「五色月(いついろづき)」
「早苗月(さなえづき)」
田植えをする月
「浴蘭月(よくらんげつ)」
蘭草を入れた湯に浸かったりして、穢れや厄災を祓う月
「橘月(たちばなづき)」
橘の花(神霊があらわれて農事の開始を告げる聖なる花)が咲く月
「月不見月(つきみずづき)」
五月雨のため、月がめったに見られない月
*6月(水無月)の異名*
「鳴神月(なるかみづき)」
雷鳴が響く月
「風待月(かぜまちづき)」「松風月(まつかぜづき)」
暑くなってきて、風が待ち遠しくなる月
「涼暮月(すずくれづき)」
涼しい暮れ方の月
「蝉羽月(せみのはつき)」
蝉の羽根のような薄い着物を着る月
「常夏月(とこなつづき)」
常夏の花の盛んな月
*7月(文月)の異名*
「七夕月(たなばたづき)」
七夕のある月
「七夜月(ななよづき)」
七夕のある月
「涼月(りょうげつ)」
涼し気に感じる月
「女郎花月(おみなえしづき)」
女郎花が咲く月
「愛逢月(めであいづき)」
織女と彦星が愛し合うという月
「親月(しんげつ)」
親の墓にお参りする月
「桐月(とうげつ)」
桐の花が開花する月
「蘭月(らんげつ)」
フジバカマの花が開花する月
「文披月(ふみひろげづき)」
文(書)を広げて披露する月
*8月(葉月)の異名*
「燕去月(つばめさりづき)」
春に渡ってきたつばめが、南方へ帰る月
「紅染月(べにそめづき)」
木々が紅葉する月
「秋風月(あきかぜづき)」
秋の風が吹く月
「木染月(こぞめつき)」
木々が色濃く染まる月
「壮月(そうげつ)」
草花が盛んな月
「雁来月(かりきづき)」
北の国から、雁が渡ってくる月
*9月(長月)の異名*
「紅葉月(もみじづき)」
「寝覚月(ねざめづき)」
夜が長いので寝覚めがちな月
「色どり月(いろどりづき)」
木の葉が色づく月
「菊開月(きくさきづき)」
菊の花が咲く月
「竹酔月(ちくすいづき)」
「青女月(せいじょづき)」
霜や雪を降らすと女神が現れる月
*10月(神無月)の異名*
「初霜月(はつしもつき)」
初霜が降りる月
「神在月(かみありづき)」
全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲に集まるため、出雲でのみ神在月と言う
「神去月(かみさりづき)」
反対に、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲に集まるため、出雲以外で神去月と言う
「雷無月(かみなかりづき)」
雷が少ない月
「時雨月(しぐれづき)」
時雨が多く降る月
*11月(霜月)の異名*
「神楽月(かぐらづき)」
神楽(舞楽)が盛んに行われる月
「雪待月(ゆきまちづき)」
冬支度を済ませて雪が降るのを待つ月
「竜潜月(りゅうせんげつ)」
英雄・賢人が世に出ないで隠れている月
「神帰月(かみきづき)」
出雲大社に集まった神々がもとの国に帰っていく月
*12月(師走)の異名*
「春待月(はるまちつき)」
春がくるのを待つ月
「限月(かぎりのつき)」
一年の最後の月
「暮来月(くれこづき)」
「臘月(ろうげつ)」
臘が、年の瀬という意味
「極月(ごくげつ)」
年が極まる月
「年積み月(としつみづき)」
またひとつ、年を積み重ねる月
手紙を書くときに使ってみたい*
1月から12月までの、月ごとの異名を紹介しました。
初めて知った呼び名もあって、日本語の奥深さを感じました。
かしこまって手紙を書きたいときや、お中元の葉書などを書くときに、使ってみたいと思います♩
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