何となく分かるけど説明できない。【フリンジ】と【タッセル】の違いについて
2020.10.06公開
「フリンジ」と「タッセル」の違いって?
アクセサリーやウェディングアイテムのハンドメイドを始めた方なら誰でも目にする、「フリンジ」「タッセル」という言葉。
どちらもふさふさの飾りを指して使われていますが、厳密に「フリンジ」と「タッセル」の違いをしっかり説明できるという方は少ないのではないでしょうか。
ネットで言葉の意味を調べてみるとどちらも「房飾り」と出てくるので、一緒のような気もしてしまいます。
そこでこの記事では、今更人には聞けない「フリンジ」と「タッセル」の意味と違いについて、詳しく解説します♩
まずは、「フリンジ」から見ていきましょう。
「フリンジ」とは?
「フリンジ(fringe)」とは、糸や紐を垂らした飾りを意味します。
語源は、ラテン語の「フィムブリア」。
はぎれ部分を、布の裁ち目がほつれないようにくくったもののこと。
糸処理の技法のひとつ、という風に捉えるのが正解です。
実際に見て理解しよう!これが「フリンジ」
とはいえ、言葉で説明されてもよく分からないですよね。
フリンジと表現されるものをいくつか見ていきましょう♩
こちらのバッグのヒラヒラの部分。これがフリンジ!
ウエスタンブーツのヒラヒラもフリンジです。
こちらは、全身フリンジのドレス!ふさふさです。
なんとなく「フリンジ」のイメージが掴めたでしょうか。
続いては「タッセル」についてご説明します。
「タッセル」とは?
一方、タッセルも布端などを飾る房飾りを指した言葉。
フリンジとどう違うの?と疑問に思いますよね。
もともと「タッセル(Tassau)」という単語は、ラテン語で「留めるもの」という意味。
タッセルはフリンジと違い、それ自体が一つの装飾品。
ひもや毛糸、チェーンなどの細長い素材を束ねた、完成された房飾りのことをタッセルと呼びます。
古来から、タッセルは悪霊から身を護るお守りとして特に帽子の上に取り付けられていました。
つまり、ずっと昔からタッセルは縁起の良い装飾アイテム。
ブライダルシーンではタッセルイヤリングが大流行しましたが(『オスカーデラレンタ』のものが人気です)、デザインのおしゃれさだけでなく、縁起の意味でも結婚式にぴったりのアクセサリーだったのですね。
おさらいしましょ!これが「タッセル」
ペーパーアイテムの端っこにつけた房飾り。毛糸を束ねています。
これはタッセルですね♡
おしゃれな房飾りのカーテン留め。
これもタッセル!
ローファーの装飾部分。
もちろんこれも、タッセルです!
「タッセル」と「フリンジ」の違いを一言で!
「タッセル」と「フリンジ」についてそれぞれ詳しくご紹介しました。
どちらも装飾品には変わりないのですが、
タッセルは「一点」の装飾品であり、フリンジは「線」の装飾品である。
という風に捉えると、概念を正しく理解できそうです。
これから「フリンジ」「タッセル」の言葉を使うとき、意識してみてください!
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