一見、丁寧っぽいけど実は素養ないなと思われる。snsで見かけた<間違ったお上品言葉>事例
2021.10.06公開
間違った言葉遣いには気を付けたい...!
仕事でも、プライベートでも、snsの投稿でも、正しい言葉遣いをすることはとても大事なことですよね。
間違った言葉遣いをすると、正確に相手に意図が伝わらないことも多いです。
自分の話す言葉には責任をもって、間違った使い方をしないよう、日々気を付けていきたいし意識していきたいと思ってはいますが......
ただ、相手に失礼な印象を与えないよう、自分の態度が偉そうに見えないよう丁寧にしすぎる、というのも私たち日本人に多い特徴。
よく芸能人が
「ご報告させていただきます」
「一生懸命頑張らせていただきます」
「この度私たちは結婚させていただきました」
「出演させていただきます、歌わせていただきます」
など、「させていただく」という言葉を多用していて、それが過剰なへりくだりだ、逆に違和感がある、という指摘がたまに話題になっていますが...
(ファミレス敬語やバイト敬語という言葉もあったり)
たしかに自分たちが普段使っているsnsでも、謙譲語の使いすぎ・敬語の誤用・一見丁寧だけど実は間違っている言葉遣いって、たくさんあって...!
しかもそういう言葉遣いのミスって、聞いた側は変だなと思っていても、他人に対してわざわざ指摘したりしないですよね。だから本人は何歳になっても勘違いして使い続けてしまう、という負の連鎖が起こったり。
そこでこの記事では、自戒も込めて。
花嫁さんがsnsを投稿するときに気を付けたい「上品に見えるけど間違っている・違和感のある言葉遣い」をまとめてみました。
①ご試着に行ったときの
花嫁さんのドレス試着レポで見かけたことがある、「ご試着に行ったときの写真です」という文章。
これはシンプルに、接頭語である「ご」の誤用です。
自分の行動に対して「ご」をつけるのは、例外もありますが基本的にはNG。(例外は、ご報告いたします、ご説明いたします、など謙譲の意味がある場合のみ)
今回の場合は、試着するのは自分なので、「ご」をつけるのは不自然です。
店員さんが「ご試着」と話しているのをそのまま使ってしまったのかもしれませんが、「ご」を言葉の頭につけるときは、その対象が誰なのか?を常に考えたいです*
②ご参考にさせていただきます/参考程度に
情報交換の場でもあるsnsでは、他の人の投稿を見ていいなと思ったアイデアを真似したり、参考にすることも多いですよね。
コメント欄で見たことがある「ご参考にさせていただきます」という文章にも違和感を覚えます。
理由は、先ほども説明した「ご」の誤用。
自分が人のものを参考するのに、その自分の言動を立てる意味合いのある「ご」をつけるのは変です。
(余談ですが)
「参考にさせていただきます」という文章も、実はビジネスシーンで目上の人に使う場合は、状況によっては失礼にあたることもあるので注意が必要。
目上の人にアドバイスをもらったときに「参考にさせていただきます」と返事をするのは、「適当に流しておきます」「聞くだけ聞きました」「決める手がかりや材料にはするけど、それを受け入れるかは分からない」という態度に捉えられてしまうこともあるから。
(参考にさせていただきますって、そもそもあまり使わない気がしてきました.....「勉強になりました!」ならわかるのですが....!)
また、たまに「参考程度に教えてください!」「参考までに聞きたくて....」という文章も見かけるのですが、情報を享受する側が頂くものに対して「程度に」「までに」とそれを軽視するような言葉を使うのも失礼。
(情報を軽くみている雰囲気が漂ってしまっています....)
③お買い求めしました
「このお店で結婚式のアクセサリーをお買い求めしました♡」という文章を見たときも、混乱しました。
「お買い求めになる」という言葉は、「買う」の尊敬語。
この時点で、自分に対して尊敬語を使うのが間違っていると分かりますよね。
また、ここで使われている「求める」は、「買う」という単語の直接的な言い回しを避けた婉曲表現です。決して、自分が求めた、という意味ではないので注意。
お店側が「ぜひお買い求めください」「お客様が○○をお買い求めになりました」と使うのが正しい表現で、顧客側が使う場面はありません。
④旦那さんが○○してくださいました♡
「旦那さんが花束を贈ってくださいました♡」
「彼が○○してくださったんです♡」
「彼がプロポーズをしていただきました♡」
という投稿も、ラブラブなんだな、大好きで尊敬しているんだな~という雰囲気は伝わってくるのですが、日本語の言葉遣い的には控えたほうがいいかも。
自分の身内に対して過剰に敬語を使ってその人を立てることは、やっぱり違和感を感じる人が多いと思います。
(たとえば話す相手が旦那さんの両親や親戚なら、シチュエーションに応じては良いと思うのですが...)
それに、こんな敬語を使うなんて一体どういう力関係なんだろう...?と勘ぐってしまったりして、上品には、あまり見えないかも。
⑤感謝しかない
「彼には感謝しかありません」
「支えてくれたプランナーさんには感謝しかないです」
「○○ちゃんは優しすぎて感謝しかないよ!」
という言葉も、みんな使ってるよね?と思ってしまいますが、実は定説的には間違いです。
理由は、「〜しかない」という用法は、文脈的に良くない意味のときに使う否定的な打ち消し表現だから。
例としては、「仕方ないからもうやるしかないね」「会社を辞めるしかない...」「私は日本語しか話せないよ」など。
つまり、良い意味である感謝を、ここで使用するのは間違いです。
専門家や国語の先生によると、「感謝の言葉もございません」という丁寧な(正しい)表現が「感謝しかありません」にアレンジされて、その後広く使われるようになったのでは?と考えられているみたい。
たしかに意味は伝わりますが、日本語的には間違っている言葉遣いなので、これからは気を付けたい表現です。
⑥当選させていただきました
「○○さんのプレゼントキャンペーンに当選させていただきました!」という投稿も、たまに見かけませんか...?
日々いろんなキャンペーンやプレゼント企画が行われているsnsでは、なんとなく見慣れてしまっている人もいるかもしれないのですが、この文章はやっぱりおかしいです。
「させていただく」というのは、相手の許可を受けたり、同意のもとに、自分が何かしらの行為をさせてもらうときに使う表現。
今回の場合、当選したのは、別に自分がアクションしたことではないですもんね。しかも、当選させていただいたと書くと、最悪、裏で繋がってるのかな?忖度かな?なんて思われかねません。ふつうに、「当選しました」が自然です。
低姿勢であろうとして変に敬語を使いすぎても、未熟な印象を与えてしまうことが分かる例です。
⑦(ちなみに)
その他の例だと、褒められて自分をへりくだるときに使う「恐れ多いです」を、「いえいえそんな、恐ろしいです~」と言っている人を見たことがあります...!
似ている語感で覚えちゃったのかな?と思って、自分も注意しなきゃと思いました。
また、関西弁で「ほんま○○やわ〜!」っていうときの、「ほんま」について。
「本間」と漢字で表現する人が結構いますが、漢字の「本間」には「本当に」の意味はないので、ひらがなを使った方がいいです。
あとは、Instagramで投稿するときに、「このお写真は〜」と自分の写真に対して「お」を付けるのも、自分に対して大げさだからあまり良くないイメージがあります。
(結構よく見ますよね??)
間違ったお上品言葉に注意したいです!
snsに何をどんな風に書くかは自由で、その人の個性。言葉遣いのチョイスをどうするかだって、もちろん自由です。
でも、上品に見せようとして間違えた敬語や言葉遣いをしているのは、むしろ逆効果なので、自分の意図と反するなら修正した方が良いはずですよね。
自戒も込めて、普段から意識して日本語を正しく使っていきたいと思いました*
結婚式DIY
ペーパーアイテム
通販
ウェディングアイテム
コラム
ウェディングケーキ
お金・節約
髪型・メイク
ドレス
和装
前撮り・ウェディングフォト
靴・アクセサリー
ブーケ
挙式
披露宴
ウェルカムスペース・装花
引き出物・ギフト
BGM・ムービー
二次会
ラブラブ結婚生活
プロポーズ
顔合わせ・結納
入籍
式場探し
ハネムーン
ネイルアート
指輪
美容
新郎
両家家族(親族)
ゲスト
韓国風