知らずに使ってませんか?結婚報告で【入籍しました】というのは日本語的に実は間違い!
2022.09.13公開
よく目に・耳に・口にする言葉だけど、、、
結婚の報告のときによく聞く「入籍しました」という言葉。
snsでも、リアルな会話の中でも
「入籍日は、いい夫婦の日です♡」
「3年記念日の今日、入籍しました!」
という感じで、婚姻届を提出して、晴れて夫婦になったことを周りに伝えるタイミングでふつうに使われている言葉ですが..........
でも実はこの「入籍しました」という言葉は、【結婚しました!と同じ意味で使うのは誤り】だということを、知っていましたか...?
【厳密に】入籍と結婚の意味の違い*
漢字で、籍に入る、と書く入籍。
入籍は、「すでに存在している誰かの戸籍に、別の誰かが入る」という意味の熟語です。
なので本来ならば、こんな場面で使われる言葉。
✅離婚経験があってすでに親の籍を抜けている男性の戸籍に、再婚する女性が入るとき
✅何らかの事情で元々親の戸籍を抜けていて、自らが筆頭者となる籍を持っている人が結婚するとき
✅生まれた赤ちゃんが父母の戸籍に入るとき
✅養子縁組によって、養父母の戸籍に入るとき
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これに対して、私たちがふつうにイメージする、婚姻届を役所に提出することによって成立する「結婚」という婚姻制度は...
「男女が親の戸籍を抜けて、ふたりの新しい戸籍を作る」ものです。(お互いが初婚同士の場合)
なので、どちらかの既存の戸籍にどちらかが追加で入るわけではなく。
上の図の通り、「結婚=親の戸籍を除籍してふたりの新しい籍を作る」というルールなので、入籍という言葉は、厳密には日本語として正しくない・ふさわしくない表現になるのです。
辞書で調べると...?
ただし、これだけ社会的に使われているだけあって(インスタの入籍しましたのハッシュタグは、なんと投稿数13万件以上!)、
weblio辞書で「入籍」を引いてみると.....
① すでにある戸籍に入ること。生まれた子が父母の戸籍に入る、養子縁組によって養父母の戸籍に入るなど。
の次に、
② 俗に、男女が婚姻届を出して新しい戸籍を作り、そこに入ること。
という文言も掲載されています。
男女が婚姻届を出して新しい戸籍を作り、そこに入ること=結婚するという概念を「入籍する」と表現するのは、俗な表現ということで。
入籍しました=結婚しましたの意味合いが、厳密には正しくはないけれど、社会で通じる・広く浸透しているということですね。
【まとめ】心に留めておきたい*
多くの人が結婚と同じ意味で使っている「入籍しました」という言葉ですが、初婚同士の場合は日本語としてふさわしくない表現ということを知って、勉強になりました。
結構衝撃的な事実でした...!
日本語の正しさを重んじる場合、結婚報告をするときは「入籍しました」ではなく、
✅「結婚しました」
✅「婚姻届を提出しました」
✅「夫婦になりました」
などと言うのが良いのかも。
ただ、weblio辞書にも②の意味が掲載されていたし、普通に通じる言葉。
「結婚の報告で入籍しましたを使うのは間違ってる!変な日本語だ!」と指摘するのはちょっと大げさだと思うので、個人的には、これからも周りが使っていても全然気にしないと思います。
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