苗字にみえる...。関西弁の「ほんまに」を「本間に」って漢字で書くのは正直おかしいとずっと思ってる。
2025.04.13公開
「本間にありがとう」って書いてない?それ、ちょっとだけ違和感かも♡
「大好きなみんな、本間にありがとう♡」そんな言葉を、SNSで見かけたこと、ありませんか?
可愛い気持ちはすごく伝わってくるけれど、ちょっぴり「ん?」って思ってしまったんです。
“本間”ってどうしてその漢字?
関西の言葉で「ほんまにありがとう」ってとっても素敵だと思う。
でも、文章で見るときに「本間」って書かれていると……一瞬、苗字みたいでびっくりしちゃいませんか?
実は「ほんま」って方言ではあるけれど、正式な言葉として“本間”という当て字があるわけじゃないんです。
“本気”とか“本当”といった漢字の使い方のほうが自然だし、「間」って……どうしてそうなったのか、謎。スペース...?
そもそも、文章で関西弁を使うことにちょっと違和感...
ナチュラルに話している分にはとっても魅力的な関西弁♡
でも、文章にしたときに「ほんま」ってひらがなで書いてあっても、「あっ、ちょっとだけ口調が強いかな?」って感じるかも。
ましてや、“本間”って表記にしちゃうと…
読みながら、まるで「本間さん」って人の話かと思ってしまうくらい、目がスッと止まってしまう。
言葉に気持ちをこめたいはずなのに、文字が勝手に違うニュアンスを運んでしまうって、ちょっと悲しいことかも。
そもそも、ほんまってどういうなりたち?
「ほんま」の語源について調べてみたら...
「ほんま」は 関西弁で“本当・まこと”という意味で使われている言葉だけど、元をたどると、**「本」+「真(まこと)」**が合わさってできたとされるの。
つまり、
「本当のこと」
「まじで」や「ガチで」
みたいな意味合いがあって、“真実”をより強調する言葉として使われてきたんだって。
特に江戸時代の文献や上方落語などでも、「ほんま」という言葉が登場しているから、かなり歴史は古いみたい◎
なので、そう考えると漢字を当てるなら「本真」の方がむしろしっくりくるかも。。
「本間」って、完全に苗字じゃん?
「間(あいだ)」って、なんの“間”なの?ってなるし…
意味も通ってないし、むしろちょっとズレてるというか💦
いつから“本間”が広まったの?
実は、はっきりした起源はわかっていません。
だけど、SNSやブログ文化が広がっていくなかで、口語(話し言葉)をそのまま文章にして投稿するスタイルが当たり前になって、その中で「ほんま」を“本間”って書く人がちらほら登場したのが最初なのでは?と言われています。
関西の一部では「漢字で書いた方が“ほんま”感が出る」という理由で、当て字的に使われることがあるそう。
でも、それが“全国区の常識”かというと、ちょっと違う。むしろ、東京の人や他の地域の人からすると、「えっ?なぜ苗字?」っていう不思議な感覚になることも……。
インスタグラムのストーリーズくらいではその違和感を許容できても、ペーパーアイテムやムービーで「本間に大好きな仲間たち!」とか書くと、なんかちょっと違う気がする....と一定の割合では思われそうかも。
気になると、ずっと気になるから...!
漢字ひとつ、表現ひとつで印象は変わるもの。
だからこそ、マナーとしてというより、“美しさ”として言葉選びを大切にしたい。
“ほんまにありがとう”という気持ちはとっても素敵。でもそれを文字にするときは、“本当にありがとう”でも、“心からありがとう”でも、あなたらしい言葉で伝えてみてほしいなって思います♡
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