自分の赤ちゃんに、食べさせたりするらしい。。!おっぱいでバターを作る「母乳バター」って知ってる...?🧈🤱
2025.04.24公開
「母乳バター」は本当に作れる?
―― 母乳を使った“記念アイテム”が注目されています
最近、一部の育児コミュニティやSNSで「母乳バター」という言葉を目にするようになりました。
初めて聞いたときには、「なにそれ、、?まさか....?そもそも、母乳からバターって出来るの....?」と驚いた方も多いかもしれません。
実際、母乳を使ってバター状のものを作ることは、理論的には可能です。
そもそもバターとは、牛や山羊などの乳から脂肪分を分離させて作る食品。母乳にも当然ながら脂肪が含まれており、構成成分は他の哺乳類の乳と共通する部分も多いため、
撹拌(かくはん)などの物理的処理を加えることで、バターに似た状態をつくることができます。
母乳の成分とバターができる仕組み
母乳は約87%が水分で構成されており、残りの13%に脂肪、乳糖、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどが含まれています。
とくに脂肪は赤ちゃんのエネルギー源となる重要な成分であり、1日の中でも濃度が変化することが知られています。
母乳をハンドミキサーなどで撹拌すると、この脂肪が集まり、水分と分離してバター状の物質が形成されます。
ただし、食品としての「バター」とは異なり、あくまで見た目や質感が似ているという意味であり、当たり前ではありますが食用としての安全性は保証されていません。
(ただし、自分の赤ちゃんに食べさせる人は多いみたいですし、それを「えー!そんなことできるの知らなかった!それなら私も母乳が出る間に作って、あげてみたかった!」という反応をする人は多いみたいです。)
なぜ作るの?バター=育児の「証」として
この「母乳バター」は、栄養摂取の目的ではなく、母乳育児の記録や記念として作る方が多いのが特徴です。
授乳という身体的にも精神的にも負荷のかかる時期を乗り越えた証として、母乳で作ったバター状のものを写真に残したり、SNSに記録として投稿するママたちが増えています。
特に、断乳や卒乳のタイミングで作られることが多く、「もうこの体からは母乳が出なくなる」というひとつの節目を、目に見える形で残しておく――
そんな意味合いが込められています。
「母乳ジュエリー」や「母乳石けん」などの広がり
母乳を使った記念アイテムは「バター」だけにとどまりません。
近年では、以下のような**“母乳を素材としたオーダーメイド品”**も注目を集めています。
◇ 母乳ジュエリー
母乳を加工し、樹脂に封入して作るアクセサリー(ネックレス、リング、ブローチなど)。
白く美しい色合いが特徴で、「母乳=愛の結晶」という意味を込めてオーダーされることが多く、海外では「Breast Milk Jewelry」として以前から人気のあるアイテムです。
◇ 母乳石けん
保湿力の高い成分を活かし、母乳を使って手作りする石けん。
母乳そのものには天然の抗菌成分や皮膚保護成分が含まれており、乾燥肌に優しいとして一定の支持を集めています(ただし衛生管理には注意が必要です)。
◇ 母乳カプセル・保存アート
乾燥させてカプセル状にしたり、イラストや写真とともに保存する「母乳アート」もあります。
こちらも“食用”ではなく、純粋に記念品としての価値を重視したものです。
衛生面・安全性には十分な配慮を
注意点として、母乳は生体由来の液体であるため、非常に腐敗しやすく、衛生管理が難しい素材でもあります。
とくに室温での放置や、冷凍・解凍を繰り返すことで細菌が繁殖するリスクがあるため、家庭での保存には限界があります。
母乳ジュエリーなどを制作したい場合は、専門の加工業者に依頼することが推奨されます。
最後に
「母乳でバターを作るなんて…」
初めて聞いたときは、思わず二度見してしまうほどのインパクトがあります。
でも、それだけ母乳というものが、“わが子の命を育む神秘的な存在”であることの証とも言えるのかもしれません。
バターにして残す人、ジュエリーにして身につける人、写真で記録する人、静かに心の中で卒乳を見送る人。
どの形であっても、母乳育児をがんばったママの気持ちは、決して消えずに残っていくのだと思います。
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