天国からのゲストのためにできる海外発の二つの演出🌈メモリーサイン&リメンバラステーブルについて
2025.06.26公開
「天国からのゲスト席」って知ってる?
日本では、近しい家族が亡くなると「喪に服す」という文化があり、お祝い事を避ける期間が設けられます。
結婚式も例外ではなく、1年ほど延期するケースも多いですよね。
でも──
海外(特に欧米)では、考え方がちょっと違うんです。
「喪に服す」のではなく、
「天国から一緒にお祝いしてもらう」
大切な人が亡くなっても、
「きっと天国から私たちを見守ってくれている」
「この幸せな瞬間に、一緒にいてほしい」
そんな気持ちから、結婚式で故人の存在をさりげなく感じさせる演出がたくさんあります。
たとえばこんな演出があります。
① メモリーサイン(Memory Sign)
故人のための“空の席”を用意して、小さなサインを添える演出。
🌿サインの例文:
「この席は天国のパパのためのものです。」
「We know you would be here today if heaven weren’t so far away.」
「In loving memory of those who are forever in our hearts.」
「Reserved for Dad, watching from above.」
椅子の上に、写真や故人が好きだったお花、ハンカチなどをそっと置く人も。
② リメンバランステーブル(Remembrance Table)
いわば、天国のゲストのための「ウェルカムスペース」。
故人の写真を何枚か並べて、キャンドルやお花で囲み、あたたかな「ありがとう」の気持ちを込める空間です。
🕯リメンバーテーブルに置くものの例:
故人の写真(フレームに入れて)
キャンドル(メモリーキャンドルとも呼ばれます)
花(白いバラや、故人の好きだった花)
故人の持ち物(メガネ、本、帽子など)
一言メッセージカード
その人を表す言葉のプレート
(例:「おじいちゃんは、私の人生の中で初めてのヒーローでした」)
どうしてそんな演出をするの?
海外の結婚式には、「亡くなったからって、存在が消えるわけじゃない」「今日という日は、あの人にも伝えたい特別な日」というあたたかな哲学があります。
悲しみに蓋をするのではなく、“愛していたという記憶”を、結婚式の一部として飾る──
それは、喪に服すこととは違う、もう一つの“追悼”のかたちです。
過ごしたい、大切な人と*
誰かを亡くしていたとしても、結婚式は悲しい日ではありません。
むしろ、その人がいたからこそ今日がある。そんな想いを、そっと形にしてみるのも素敵です。
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