海外では定番の挙式前演出「ファーストタッチ」を解説
2025.06.04公開
手を触れて、確認する♡
結婚式当日、ドア越しにそっと手をつなぎ合う——
そんなロマンチックな時間を過ごす「ファーストタッチ(First Touch)」という演出をご存知ですか?
日本ではまだあまり見かけないこの演出。でも、海外では「ファーストミート」と並んで定番のひとつです。
この記事では、その素敵な意味や由来、そして宗教的な背景も含めて、ファーストタッチの魅力をご紹介します。
ファーストタッチってなに?
「ファーストタッチ」は、結婚式当日に新郎新婦が“姿を見ずに手だけを重ねる”演出のこと。
ドアやカーテン、柱などを挟んで、お互いの姿は見ないまま、そっと手をつなぎます。
会話を交わしたり、手紙を読み合ったり、お祈りをしたりと、心と心を近づける特別な時間をつくれるのが魅力です。
ファーストミートとの違いは?
日本でもすでに浸透している「ファーストミート」は、結婚式当日にお互いの姿を初めて見て感動の対面をするという演出ですよね。
それに対して「ファーストタッチ」は、あえて姿を見せない、見ないという選択。
「本番まで姿はお楽しみにしたいけど、少しだけ気持ちを伝えたい」「緊張をほぐしたい」
そんな想いに寄り添ってくれる、ちょっと大人なロマンチック演出なんです。
実は、宗教的な意味もあるんです
この「姿を見せずに心だけ通わせる」という演出には、宗教的な背景もあります。
欧米では、キリスト教の教えのもと「挙式の前に新郎新婦が顔を合わせるのはNG」とされる伝統があります。
(なので、前日から別々の友人と過ごしたり準備をしたり家を出ますよね。往年の映画などでよく見るチャペルで相手が来ない...というのも、この習慣ならではです)
これは、神聖な儀式を迎える前に心を整えるためや、バージンロードでの“初対面”を美しいものとして大切にするという考え方によるものです。
そのため、厳格なキリスト教式の結婚式を行うカップルは、ファーストミートは行わず、ファーストタッチだけを選ぶこともよくあります。
「姿を見ないまま気持ちだけを伝えるファーストタッチ」は、**宗教的な価値観を大切にしながら、感情的なつながりも深められる“愛の工夫”**として選ばれているんです。
手紙も、みんな読んでる♡
ファーストタッチは、姿を見せないまま「心だけを近づける時間」。
だからこそ、感情にダイレクトに届くような言葉たちが手紙に綴られています。
これは感動的な上に、すごく良い写真が撮れる瞬間でもあります。
いくつか、実際に読まれている内容のパターンをご紹介しますね:
①「今日までありがとう」——感謝を伝える手紙
「ここまで一緒に歩んできてくれてありがとう」
「今日を迎えられたのは、あなたのおかげだよ」
結婚式準備期間の支え合いや、付き合ってきた時間への感謝を素直に。お互いに“ありがとう”を伝えることで、安心して式に臨める心の準備が整います。
②「今、どんな気持ち?」——気持ちを共有する手紙
「私は今、ちょっとだけ緊張してるけど、あなたに会えるのが楽しみ」
「声が聞けてうれしいよ。あともう少しで会えるね」
“姿が見えない”ファーストタッチだからこそ、今の気持ちを手紙にして心の距離をぐっと近づけるのが人気です。
③「約束の言葉」——これからの誓いを伝える手紙
「これからどんなことがあっても、一番の味方でいるね」
「大切にします。笑顔を絶やさない家庭をつくろう」
挙式の誓いの言葉とはちょっと違う、ふたりだけの内緒の誓いを交わすのもロマンチック。
“指輪の交換の前に、心の約束”という感じでとてもエモーショナルです♡
④「じゃあ、あとでね」——再会の期待を込めた手紙
「この手紙が終わったら、いよいよチャペルで会えるね」
「バージンロードを歩いて、あなたに会いにいきます」
いちばん多いのがこのラストパート。
“あとでチャペルで会おうね”という再会の約束を添えて、結びの言葉でふたりの感情がいっそう高まる…という流れです。
こんなカップルにおすすめ♡
✅ファーストミートは恥ずかしいけど、少しだけ気持ちを伝えたい
✅お互いへの手紙を読む時間を設けたい
✅写真や動画で印象的なカットを残したい
✅結婚式当日のドキドキ感を楽しみたい
✅宗教的な背景を大切にしつつ、特別な時間を過ごしたい
ファーストタッチは、特別なセリフがなくても成立するのも嬉しいポイント。
手を重ねるだけで、心が通い合う…そんな温かい時間になります♡
演出アイデアもいろいろ♩
✅ドアの両側に立って、そっと手をつなぐ
✅カーテンを挟んで、目を閉じたまま一言だけ交わす
✅お互いに手紙を読んで、涙ぐむ瞬間を写真に残す
✅ファーストタッチでキス!
✅神父さんや牧師さんにお祈りをリードしてもらう
✅ファーストミート」とのW演出
最近では、「ファーストタッチをしてから、ファーストミートへ」と、2段階の感動を楽しむカップルも増えてきています。
ファーストタッチで気持ちを整えたあと、姿を見て涙があふれる…そんな流れは、ムービーや写真にもとっても映えますよ♩
宗教式・人前式どちらにも応用できる演出で、ふたりらしい“愛のかたち”が表現できるのも人気の理由です。
ファーストタッチは、愛の演出!
結婚式当日の数ある演出の中でも、ファーストタッチはふたりの絆を静かに、でも深く感じられる特別なひととき。
日本ではまだあまり知られていないからこそ、「私たちらしい演出がしたい」と思っている花嫁さんにぜひおすすめしたいです♡
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