ケチったと思われたくないけど、予算には限りがある。結婚式のお料理のランクについて考えてみる*
2022.04.13公開
最大の悩み?!結婚式のお料理のランク問題。
結婚式の披露宴で、ゲストにふるまうお料理のコースの金額やランクは、結婚式という概念が始まった昔むかしからずーーっと主催者の悩みの種。
昔はお母さんやお父さんが主催者でしたが、今は新郎新婦が結婚式を主催することが増え、数百万円という、若い世代の人にとってはとにかくびっくりするような金額の決断をしなければいけない辛い問題です。
色んな理想と現実が交差するから難しい。
☑豪華なお料理でおもてなししたいのは山々。
☑でも、お金は無限にあるわけではないし、ご祝儀だって限りがある上に、そもそもご祝儀をあてにしたくない。
☑予算内に収まるように設定したい。
☑でも、ケチってるって思われたくないし、自分もおいしいものが食べたい。
そんな色々なプレ花嫁さんの想いが入り乱れるから、お料理のコースを決定するのは楽しいけど本当に大変な作業のはず。
全てのお料理を試食して食べ比べられればいいけど、その試食にもお金が掛かるし、しかもコースの基本は決まっているから一品ずつ「これにしたい!」というような要望も通りにくいのが現状。
そもそも、ゲストはお料理を見て『ケチったな』と思うのか??
結婚式のお料理のランクについての悩みの根源はとにかく一つで、原因は『ランクを下げたい』『下げても大丈夫かな...?』という想いがあるからだと思います。
結婚式のお料理をランクアップする新郎新婦は、きっとそもそも料理をどうしようか...などとそう深く悩まないはず。
すぱっと、「ゲストのお料理は一番高いランクで!」と決断したうえで、「でもこれは必要ないかな」とか「このメニューはこれに変更で」というリクエストを更に伝える場合が多そう。
実際にプランナーさんなど式場の方に話を聞いてみても、お料理のランクを高めに設定する方は、最初からそうする!と決めてきている方が多く、悩む時間も短いと。
逆に料理のランクを下げようとする方は、色々な兼ね合いや想いが交差して「どうしよう...。本当にいいかな...。」と決められない方が多いのだとか。
でも、それって当たり前のことですよね。
お料理に割ける予算が多い方は悩む必要がなく好きなようにできますが、制限がある場合は悩むことや考える事・工夫することが多くなるのは当然のこと。
でも、よーーーく考えてください。『ランクを下げても大丈夫かな』と心配しちゃう理由はゲストに『あ、この結婚式はケチってるな』と思われたくないからだと思いますが
本当にゲストはそんな事を考えるでしょうか??!
個人的な話になりますが、私自身は何度も結婚式に参加する中で、そんな感情を抱いたことは一回もありません!
そもそも、結婚式に期待することは美味しいお料理よりも何よりも、新郎新婦の幸せな姿を見て祝福する事だからです。
もし、そうじゃない人がいるとして、『お料理ケチったな』って思うゲストがいるとして、そんな方と一生仲良く出来ますか?!
そんなこと気にせずに、「良い結婚式だったね。結婚おめでとう。」って言って祝福してくれるようなゲストのみを呼ぶべきです。
そして、もし料理のランクが下でも上でも、文句を言う人というのはどのような状況下でも文句を言いたいもの。
「ケチったな」じゃなくても他の理由で
「美味しくなかった」とか
「好きじゃなかった」とか
「冷めてた」とか
「配膳のサービスが悪かった」とか
きっと、新郎新婦のコントロールが効かないような色んなポイントで、ネガティブな発言をするはずです。
だから、料理のランクについて気にする必要はない!と私は思います。予算の範囲内で、無理のないように、設定すればいいこと。
あれやこれや言う人の意見は気にしないのが一番!新郎新婦のふたりが「色んな条件を加味した上で、これで納得!」と思うプランにすべきです。
どうしても人の意見が気になるなら高めのプランに。
本当に心配で、絶対にネガティブな発言を避けてもらいたい場合は、自分自身で出来る最大のリスクヘッジとして、「お金で解決」の手段を取るべきです。
料理のランクは新郎新婦でコントロール出来る箇所なので、ゲストがとにかく金額についてはネガティブな発言ができないように(また、発言された場合に事実と異なると自分自身が胸を張って言えるために)、料理のランクを下げない!と決めることは良いと思います。
※でも、多くの場合お料理が美味しいかどうかは、料理のランクに影響する使用食材の高価さで決まるのではなく、料理人の腕や調理方法や提供方法で決まります。
(お料理が美味しくないところでは、いくら最高ランクのプランにしても美味しいお料理は出てこないと思います)
でも一応知っておきたい。ゲストが『ケチったな』と思う料理はなに?
性善説に立って、「人の結婚式に参加して、不満を言うゲストはいない!」という風に考えても、でも検索すれば結婚式のお料理に不満を言うような人たちが沢山いるという事実は事実。
そういう意見は気にしないのが一番ですが、一応知っておいた方が得かもしれないのが、一般的な判断基準。
どんなお料理が高いと思われて、どんなお料理が安いと思われるかの傾向をとりあえず知っておいて損はありません。
高い・豪華だと判断されるお料理や食材
付け合わせでゆりね
前菜でカルパッチョ
付け合わせがロマネスコなど珍しい野菜
フォアグラ
キャビアが乗ってる
トリュフが乗ってる
前菜やメインでオマール海老
前菜やメインで伊勢海老
魚料理のメインで金目鯛・鯛
黒毛和牛・A5ランクなど銘柄肉
フランベするようなデザート
金箔が乗ってる
スープはビスク
安い・ケチったなと判断されるお料理や食材
付け合わせがニンジンやじゃがいもなどの定番野菜
お肉料理のメインで鴨
お肉料理のメインで豚
お肉料理のメインで鶏
魚料理のメインでスズキ
魚料理のメインでサーモン
お口直しがない
デザートに普通のシャーベット
パンが1種類
コーンスープ・ミネストローネ・クラムチャウダー・コンソメスープ
ざっと聞いてみたら、こんな感じでした。
私の友人たちに聞いた感じだと、こんな感じでした。この質問は、美味しいとか好きとかじゃなくって、食材として高級だと思うか安いと思うかだけを答えて欲しいとお願いしました。
だから、好き嫌いや美味しい美味しくないはさておき、調理法なども全部無視して食材そのものから感じるランクを教えて!と質問した結果の答えです。ただ
「サーモンは安そうではあるけど美味しいから好き」
「オニオンスープやクラムチャウダーは家でも作れるから微妙だけどおいしい」
「お口直しなんて今まであったことない!気がつかなかった」
などの声も多く、料理は食材の高級さやランクというよりも美味しいかどうかが一番重要で、その点結婚式のお料理をおいしくないと思ったという意見は一つも上がってきませんでした。
(そもそも、おもてなしが命の結婚式場。どこも最大限努力して、美味しいお料理を提供したいと思っているはず。安心して大丈夫なはずです。)
量が足りないんじゃないか?という不安に対して*
結婚式のお料理はプロクオリティ。きっとどのコースを選んでも美味しいはず*
ただ、下のランクだと「量が少ないかな...」と心配される方もいらっしゃいますが、きっとそんな心配もいらないと思います。
だって、結婚式のお料理って安くてもコースで1万円くらい。
1万円分のお料理を食べて、「全然おなかがいっぱいにならない!!」人が大半だなんて結果にはきっとならないと思うのです。
しかも、量だって、おなかパンパンになりたい人が凄く多いわけじゃないと思うんです。(その後2次会3次会もあるんですよね?!)
ご飯を食べる量は、腹8分目が一番!
いくらハレの日でおもてなしだからと言って、食べきれない量のお料理を用意する必要はないですし、ゲスト側もお料理目当てで結婚式にくるのではなく“幸せそうな新郎新婦”を祝福に来るべきなんです。
唯一気にするべきは予算のバランス。
結婚式のお料理が最高ランクのものでなくても、もし用意された中で最低ラインのものであっても、それはそれでいいと思います。
もしそれで“料理が安そうだった”とか“ケチっていた”などというゲストがいたとしても、お祝いの席でのネガティブ発言をあれやこれや皆に吹聴するようなのは明らかにマナー違反!
責められるべきは、新郎新婦ではなく文句を言っているゲストのその人なので、そんな発言は気にしないのが一番です。
ただし、お金の使い方が自分本位だった場合は別。
参加したゲストが、その結婚式に対して批判するのは品格的に最低だと思いますが、ただし、それは新郎新婦に非がない場合。
結婚式の進行の中で、もし少しでもゲストを軽視したような選択があったのであれば、批判されても文句を言うことはできません。
代表的な例を紹介すると、自分たちに掛かるお金にはいっぱい予算を割いて、何度もお色直しをしてドレスを着て、会場装飾も会場自体も豪華なのに
ゲストに掛かるお食事代やお車代・引き出物に掛かっている予算が少なそうな結婚式。
これは、非難の対象になりそうです。
ドレスの値段もネックレスも、会場のランクも演出も、全部自分たちの趣味嗜好で選んでいて好きなようにお金を使っているのに
ゲストに掛かるお金は少なく抑えていたら、
「このご祝儀をあてにしてあのドレスを選んだのかな...」「見栄の為にこの会場を選んだ負担をご祝儀で担わないといけないのかな」と思わる可能性は高くなるのは当然ですよね。
だから、自分たちの為のお金(会場・ドレスや映像や会場の装飾や小物など)に掛けるお金と
ゲストに掛けるお金(お料理・引き出物・お車代・お礼など)のバランスの配分はとっても大事です。
結婚式の予算に掛けられる限りある予算の中で、新郎新婦もゲストも不満なく、満足するように采配を決めるってすっごく難しい問題。
『いい結婚式だったね』って言ってもらえますように。
一生に一度の特別な日。
小さなころから憧れの花嫁姿。
人生で一番可愛いねって言われる日。
情報収集すればするだけ、やりたい事や憧れがいっぱいみつかる。
でも、限りある予算問題。
たまに、招かれた結婚式のお料理について文句を言っている人を見かけることがありますが
そもそも結婚式場が商品・プランとして販売しているものなので、一番下のランクだからとか中くらいのランクだからとか
その事実単体で文句を言っているケースは少なくって、大体はその他のバランスと比較して
☑お料理が貧相だった、とか
☑引き出物が安かった、とか
☑ドレスばっかり豪華そうだった
とか言ってくるのだと思います。
ドレスのランクもお料理のランクも会場のランクも、それらが全て揃っていれば何の問題もないこと。
予算の配分がちぐはぐだと、もしかしたら気を悪くするゲストが出てくる可能性も無きにしも非ずなのでしっかりと振りあてる必要があります。
一生に一度の結婚式。後悔のないものに出来るように、できればゲストに“いい結婚式だったね”って言ってもらえるように準備して
新郎新婦もゲストもみんな幸せな時間を過ごせるように頑張りましょう♡
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